まず用語の誤解から、他の方も指摘して見えますが「重度の」仮性包茎という用語は本当にありません。医学的には
非包茎(これに関しての学会用語は実はありません)、仮性包茎、カントン包茎(絞扼輪あり)、真性包茎とにペニスと包皮の関係は分類されますが仮性包茎をさらに細分する場合は論文ごとに発表者が規定するくらいで定まったものはないのです。
ただ一般論として、勃起時に自然に露出翻転されるあるいは簡単に露出できる仮性包茎と、手でがんばらないと剥けない(剥こうと思えば何とかなる)レベルは分けて考えることも多く…衛生管理のしやすさや亀頭の感覚の違いが顕著なため…それを指して「重度」といったのであれば理解は出来ます。あくまでも学術的なレベルのお話ではなく日常(臨床)の『口語』としてのお話です。それを踏まえて書き込みます。
(1)包皮の余剰が多くまた結合組織も豊かで厚みがあるような場合には訓練や矯正で自然に翻転させるようにするのは不可能です。その状態を求めるのであれば手術しかありません。しかし医学上その手術が本当に必要かどうかは別問題です。仮性包茎は大多数であることからすれば平均的な像であり、少なくとも異常ではないし病的なものでもありません。ただ背景によっては健康維持に妨げとなる場合もあります。包茎のペニスは包茎の状態が健康上一番正しくあるべき姿で、無理に翻転してクセをつける(内板粘膜や包皮を傷つけやすい)のは専門のものの立場としてお勧めできるものではありません。
(2)有名な?言葉に『包茎のオナニーは至上の快感を得る』というものがあります(ある?)。言葉の有無はさておき、それは事実として受け入れられています。つまり「包茎のオナニーは気持いい」ということ。それは亀頭やペニス全体への刺激の入力が包皮というクッションを介することで適度に調整されてコントロールできるからです。亀頭の感覚がまだ不慣れ/摩擦に弱いと、刺激の入力が過剰になりかえって不快感につながったりします。ですから刺激の入力は徐々に増やす必要がありますし、その場合には衛生管理(粘膜はまだ弱く傷つきやすい)も必要です。
具体的には初めのうちはローションなどを使い刺激を和らげること、あるいは繰り返し刺激を行って(=慣れろ)亀頭からの刺激入力になれることです。また行為前後の衛生管理は気をつけることです。
以上泌尿器科医としてのコメントです。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます!