単に地理的条件と地域の経済状況が良くないからでしょう。
観光都市といいますが、残念ながら塩原温泉の利用客数はここ数年減少の
一途をたどっており、開湯1200年を期して作られた温泉施設すら
その設備投資効果が疑問視されるほどです。塩原に限らず栃木県内の
観光施設は、殆どが厳しい経営状況に直面しています。(先日、川治
温泉の老舗一柳閣が破産したくらいです。)その上、足利銀行の倒産
に端を発した栃木県の経済状況の停滞は、まだようやく回復の緒についた
ばかりで、行政のてこ入れも殆ど望めない状況にあります。
結果的に、玄関口である、那須塩原駅周辺の開発に着手しても、経済的な
見返りは少ないと思われていても、仕方がないといえます。
だからと言って、住宅地として開発されても、首都圏に通うには、
ちょっとばかり遠いでしょう。(無理ではないけど。)
また、先ほど調べましたが、2006年度の那須塩原駅の利用者数は1日
平均5000人弱。周囲の状況が異なるとは言え、同じ県内の小山・
宇都宮が、いずれも万単位の乗降客が利用してるのに比べて、かなり
利用頻度に差があると言わざるを得ません。これでは、観光の主要交通
場所として栄えるのは、無理でしょう。利用客数の少ない駅前に施設を
作ったところで、集客の見込みが立ちません。その施設そのものに、
相当な魅力(関東圏、東北圏から客が呼べるような魅力、例えば最低でも
佐野のアウトレット程度)の物ができれば別でしょうけれど・・・。
そんなこんなで、栃木県は首都機能移転を画策しているわけですけれど、
これも余り実現しそうに無い感じですしねぇ。那須近辺は、首都機能
移転の候補地ではありますが、それを見越して土地の値上がりを待って
いるほど具体的な話ではありませんし、実際「ここ」と決まった場所が
あるわけでないですから。要するに、土地も売れないし、開発する業者も
居ない、と言うのが現実だと思います。
お礼
丁寧にありがとうございます。 そうかー、土地、売れないのですか。 那須に至る道、あんなに綺麗に整備されたのにねぇ・・・罪ですねぇ。