ドイツ・スイス・リヒテンシュタインしか、1人では行ったことがありません。後は妻と一緒なので。
ドイツ領:
ウルムは今まで見たなかで一番美しい町で、アインシュタインの故郷であるとともに、ドイツ軍とナポレオンの激戦地です。ここが一番インパクトが大きかったと思います。パンの博物館という、不思議なものもあります。ミュンヘンはちょっと大都市で観光地化されすぎといった感じ。ミュンヘン郊外には、ナチスによる最初の強制収容所があるダッハウという町があります。アウグスブルクは1日で回れる程度の町ですが、結構面白かったです。特に、フッガー家が設立し今でも営業しているという世界最古の老人ホームは不思議な感じでした(現地のカトリック教徒は、超格安で入居できます)。フリードリヒスハーフェンではツェッペリン飛行船を見ました。シュトゥットガルトは大都市のわりには美しいですね。ハイデルベルクもいい感じで、ここには貸し自転車の店があって重宝しました。リンダウは瓦屋根の駅が美しいほか、ここからボーデン湖を船で渡り、スイスに入りました。
スイス:
スイス領内に入ったとたん、自分のドイツ語力では全く聞き取れなくなりました。スイス語はアクセントがきついとは聞いていたのですが、あのべらんめえ調のドイツ語は、ほとんど聞き取り不能。ただし、こちらの話す事は向こうに伝わります。ベルンが楽しかったのですが、現在ではパウル・クレー美術館があるとのことで、今、行けるなら、外せないポイントです。ヨーロッパ最悪の夏と言われた2003年のことなのですが、永久凍土が溶けているから山登り禁止という話を聞きました。それでも氷河を見ることは出来ましたが。問題はチューリッヒで、日本より物価が高いのはここでしか見たことがありません。ドイツを格安旅行する手段として有名なのは、トルコ人が売っているドネルケバブを食うという方法ですが、チューリッヒではたかがドネルケバブで800円もするんです。アメ横のほうが安いでしょう。なお、日本人の酔っ払いとは違い、ヨーロッパ人は酔うとビール瓶を地面にたたきつけて割るという行動にでますので、恐ろしくて夜間は外出できません。しかし、スイスのホテルにクーラーなどあるわけがなく、窓を開けて寝るしかありませんでした。やっと静かになったと思ったら、今度は掃除人が出てきて、ジャリジャリ音を立てながら掃除を始めるという…いつ寝ろというのか?
リヒテンシュタイン:
いきなりリヒテンシュタインテレコムのADSLの宣伝に小錦が出ていて苦笑。小さな国で、首都ファドゥーツですら飾りのような小さな町です。証券取引所もあるのですが、日本のコンビニのほうが大きいのではないかというサイズ。リヒテンシュタインの公爵は日本の皇室と仲良しらしく、美術館の前には沖縄の小学生の作品が堂々と立てられているほか、美術館ではなぜか日本酒も売っています。公爵様の畑でとれたピノノワール種のぶどうを使ったワインを売っていますが、そのほかに、あまりに見るものがありません。一応、ハイキングのつもりでオーストリア国境が見えるところまで上りました。氷河が作るU字谷という地形があるとは知っていたのですが、本物を見たのは初めて。