デジカメのいい点は1点ずつ撮影条件を見きわめながら補正をかけられること。チェーン店が増えて便利になったのはいいけれど、撮ったままで出してちゃんと補正してくれるお店も減ってしまった。
デジタルデータは撮影者自身が補正できるので、DPやさんも補正リントしてくれるところが少なくなりましたね。だからフィルムの頃よりうまくプリントできないと嘆く人もいる。町のDP屋さんを当りまくって、補正をしてくれるお店を探しましょう。
私が出すDP屋さんのおじさんは60歳超。昔お店に暗室があった頃からのベテラン。フィルム用のミニラボを経てデジカメプリントも手掛けています。
話を聞くと1日1000枚以上焼くそうで、1枚30円足らずじゃいちいち補正してたら商売にならないと嘆きながら、そこは根っからの職人らしくコツコツ補正をかけて焼いてくれます。
今のチェーン店のパートのおばさんやおにいさんじゃ、たとえ補正してくれたとしてもこういうベテランにはかないませんね。何事も機械任せになったからこそ、自分で満足できるような補正テクを磨くのが、これからのデジカメユーザーの楽しみになるんでしょうね。
またトリミングはこれまた1カットずつ条件が違うのが当たり前ですから、バッチ処理で一括トリミングというのも乱暴すぎる。
デジカメデータのメリットをフルに生かせるよう腹をくくって1点ずつ処理しませんか。
それと、撮ったもの全部を生かすというのもなんですね。私は撮ったカットから実際にプリントするのは4分の1にも満たない。セレクトしたものだけコツコツ補正したりトリミングています。