新横浜のたか、です。自己流のやり方なので間違ってるかもしれないのでそのつもりで読んでね。まずブルーバックスの手作りラジオ工作入門(西田和明 著)を入手してください。84ページのトランジスタ超再生式ラジオの回路でトランスT1は復調トランスですが実はこのトランスに外部から信号を加えると変調トランスとして機能するのです。次にTr1の動作を説明するとベースをC3,C5でアースにつないだベース接地回路でエミッタが入力、コレクターが出力となります。この時入力と出力が同相となるのでC2をつなぐだけで方形波発振します。方形波にはたくさんの高調波成分が含まれるのでその中から受信したい周波数の成分をL1とVC1による共振回路で取り出します。ここでVC1が2つのコンデンサーで中点をアースしているのはダイアルに手を近づけたり遠ざけたりすると周波数が変化するボディエフェクトを避けるためで原理的には1コのコンデンサーでいいのです。また発振信号はRFC1を通るとRFCが発電しこの信号がC4,Tr1のベース,Tr1のエミッタ,そしてRFC1に戻る直列共振を起こします。これがクエンチング発振です。最後にR4で電圧を下げて回路を発振寸前の状態におくことで受信機として動作するようになります。T1から右のTr2,Tr3の部分は音声増幅部分なので特に説明は必要ないでしょう。送信機にするにはR4を0ΩにしT1にマイクの信号を増幅して加えます。この時クエンチング回路がそのままだとスプリアスを発生する原因になってしまうのでRFC1とC4を回路から切り離しR1を直接Tr1のエミッタにつなぎます。これで一応トランシーバーとして動作するでしょう。もし水晶発振にしたい時は送信時C2,C3,RFC1を回路から切り離しR1を直接Tr1のエミッタにつなぎ、C4をR1の両端につなぎます。(いわゆるエミッタ接地回路)そしてTr1のベースとコレクターに水晶をつないでください。あとは色々と試してくださいね。