どうも、釣りバカです。
最近の釣りの流行というものにイマイチ興味がないのでちょっくら違った目線から…
テクトロってのはテクテクトローリング、つまりトローリングは船でやるものだけど壁岸を歩いてトローリングしちゃえ、という江戸前釣法で、ネーミングの仕方がいかにも江戸地口って感じですね(江戸地口が分からなければウィキペディアなんかで調べてね)。
実はたいていの人が「普通に」リーリングをして泳ぐルアーの速度は5歳児が小走りしている速度にほぼ等しく(スピニング/ベイト1:5の場合)、はしゃいだ5歳児を追いかけてみると「結構早いじゃん」と感じますね。しかしテクトロだと大人がゆっくり歩く速さだから…コレでだいたい察しがつきますね?リーリングで同じことをしようとするとかなりじれったいノロさでハンドルを回さないとなりません。ついでにシーバスの場合カウントダウンが一般的なのでリーリングより少々深いレンジを泳ぐわけです。当然速度が違えばシーバスにアピールする時間も泳いでいるルアーのアピール度も変わってきますから侮れません。
さらにどんなに岸スレスレに歩いていてもラインの引っ張る力と進行方向との角度の関係で最終的に岸際スレスレにルアーをトレースする事になります。この岸スレスレというのが実はものすごく重要で、沖から追っかけてきたシーバスはここで勝負をつけようとするし目に見えない護岸のエグレに潜んでいるシーバスはチャンスとばかりに食いついてきます。で、ご存知の通り護岸のエグレは超スイート・スポットで初心者は闇雲に遠投したがるため驚くほど手付かずのポイントだったりします。
というわけでテクトロと同じだけの速度でリーリングする事ができればそれに越した事はないけど、スッゲーじれったいよ。という事と足元のポイントは実はほとんど手付かずに近いスイート・スポットで、そこにルアーを通せば釣れて当たり前、ということです。護岸の足元はゴロタが転がっていたり抉れていたり結構変化が多くサカナが隠れやすいですからね。「攻めてるのに釣れない」と言う人は釣れる人が見ると「もっとルアーをぶつけていかなきゃ」と言うくらいポイントから離れている場合がほとんどです。それこそ根掛かり覚悟でスレスレに通してシーバスの目の前を通過させないと釣れるものも釣れっこない、と「テクトロで釣れた」は教えてくれているのです。
もちろん「俺はテクトロくらいのリーリングできるぜ」であれば別段テクトロをしなくても良いんです。重要なのは「岸スレスレのスーパー・デッド・スロー」ですから。
実は「スレた」「自分の出している殺気が」と言うのは中級者以上のステップアップの段階で行き詰った人がフィールドが見えなくなった時に言う言い訳でしかないんです。「そうか、ここにやる気がある奴が居たんだ」と見つかれば、もう目に見えない「殺気」に悩んだり「スレた」なんて言う必要はなくなりましたね。
お礼
uraryoushiさんのコメントで 私の釣りの腕前もスーパーデッドスローではありますが 上昇できている気がします(^^;) 言い訳探しをせず、自責と捉え現場に通います。 コメントありがとうございました。 お礼が遅くなり大変申し訳ありませんでした。