いまどき縫い目が引きつれたり、飛んだりするのはちゃんとしたものならないでしょうから、
たった一つだけ。
誰にでもわかること、それは「左右対称」
そこにあるものを比べるのでわかりやすい。
タックや、ダーツ、ギャザーやフレアー、バイアスなどがあるとき、
ハンガーにつるしてざっと見て左右対称をチェック。
縞柄や、チェックなどだと、ものすごくわかりやすいです。
着てみて、余裕の出方、布のダフリ感が左右対称かどうか。
一番見落としがちなのがバイアス部分の流れが左右対称にならずに
一方向へ流れる。
全体が右から左とかですが、コレは間違い。
正中から左右対称というのが原則ですから、特にアシメトリーを意識したデザインでもない限り、バイアス部分での違いが一番目立つ。
女性ものなら、フレアースカートのフレアーが左右対称に出ない。
ギャザーのより具合が左右で違う。
男性でも、アームホールの左右のカーブをよーっく見て、
布目が左右対称になってるかチェック。
中には長袖のカーブが左右対称に流れていないのもある。
結構な、ブランド品でもコレをクリアーできてないものも実は多い。
ブランドで売るから、縫製ということをクリアしてない。
気づかない人が多いのも原因です。
ちなみに、私は手芸全般がなんとなく趣味なおばちゃんです。
娘は特に肩幅が広く、細いのでスーツをオーダーしますが、
なかなか結構なお値段出しても、パターンを変更してカーブを
引きなおすと、縫製がきちんとできないところが多い。
体が入って動けばいいと思っているらしいです。
出来上がって、試着して、「ステキですね」
こっちのカーブとこっちのカーブの曲がり具合が違うとか、
切り替えの部分の柄がずれているとか、
フレアーが左右の開きが違うとか、
ひどいときにはたたんだプリーツの奥ひだがおちて見える(ウエストで
ほんのちょっと持ち上げるだけで直るのですが目線が下から見ないと
わからないのです。)
いろいろ、値段だけでは縫製を保証はしません。
もちろん、何十万と出せばそれなりなのでしょうけど。
まずは「左右対称」を意識してみてください。