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密閉型ヘッドホンの改造の効果について
- マニアの方のサイトを見るとヘッドホンの改造が紹介されています。
- 次のそれぞれの改造はどのような効果がどの程度現れるのでしょうか?
- 私もおおよそ「低音が強調されるんだろうか」とか予想のつくものもありますが、(?)は全く分からないものです。経験者、情報通の方がおられましたら教えてください。
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まず、あらゆるヘッドホンについて、「AをすればBという効果がある」という方程式は成り立ちません。それぞれの機種に対して、それぞれの人が、それぞれの人なりの不満を持っていて、それぞれの人なりの考えに基づいて、さまざまな改造をしているわけです。 おおまかにいえば、以下のような感じになるでしょう。 (1)ケーブルの抵抗が減るので、ヘッドホンから見たアンプのインピーダンスが下がり、ダンピングファクタが向上して、主に低音の質感が向上する。 (2)(1)と同様か。また、いわゆる「材質による音質の違い」を利用しているとも考えられる。 (3)一般的には、リッツ線と呼ばれる、細い銅線1本ずつにエナメルメッキで絶縁したものを数10本束ねた線を、3本まとめて被服に入れている。シールド線にすることで、文字通りのシールド効果と絶縁の向上などを図るものと考えられる。線材の違い、絶縁材の違い、導体の断面径の違いによる変化もあるので、一概にはいえない。また、リッツ線の方が優れているという説もある(リッツ線でつくった高級ラインケーブルや高級スピーカーケーブルが存在する)。 (4)カールコードは重いから。電気的にいえば、コイルは高音に対して抵抗になるので、その意味での変化もあり得る。 (5)ハウジング内部での中高音の反射の低減と、fo付近(バスレフ型ではポート共振周波数付近)でのQを変化させることによる低音の変化を狙ったもの。 (6)バスレフポートに対する詰め物と同じ。ポートの効率を下げること、ポート断面積を変化させることによる共振周波数の変化、中高音の漏れを防ぐこと、など。 (7)音漏れ防止、遮音性の向上、ひいては低音の漏れを防いで量感を増すためか。快適性(肌への接触)の向上の意味もあるか。 (8)中高音が拡散・吸収されることを防ぐためか。しかし、本来、それ込みでチューニングされている可能性も高く(安物は単なるユニット保護、高級品だとそれによる弊害を見越してバランスがとられている)、所有者の単なる好みのために改造されている可能性もある。 しかし、どれか1つのメソッドがほかに対して優れているわけではなく、同じ機種で同じく低音に不満を持つ人でも、方や(1)の方法で、方や(6)の方法で、満足行く結果を得る場合もあります。
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- Yorkminster
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>> たぶん、気分的なものとか、期待感が大いに含まれているんでしょうね。電気工学的に考えれば、ほんのコンマ何%の差ですから、測定機でもない耳が分かること自体眉唾ですよね。 // 確かに、心理的な要因による聞こえ方の変化というのもあり得るでしょう。しかし、逆にいえば、「測定器で見ても分からない」「人間の知覚できる限界以下だ」という心理状態もまた、聞こえ方に影響するはずです。 >> そんなに変化が無くがっかりして // 聞こえ方や変化のとらえ方は人それぞれです。誰が聞いても明らかに違うというレベルから、分かる人には分かるというレベルまで、さまざまです。音をどのように聞く(脳で理解する)かは、個人差があります。 それを、どのように言葉に表すかも、人によって違うでしょう。改造に不慣れな人は、とにかく「変わった」ことが嬉しくて仕方ないというような書き方をしている場合が少なくないように思います(ヘッドホンアンプのオペアンプの差し替えなどは、その筆頭といって良いでしょう)。逆に、改造に慣れた人でも、自分の改造方法がいかに優れているかを誇張するような書き方をしている節があったりします。要するに、客観的にどう変わったかという点と、主観的・感情的にどう思ったかということが、ごちゃまぜになっている場合が少なくないということです(もちろん、そうではない、冷静で客観的な、しかし技術や数値ばかりにとらわれない、非常に参考になる意見も存在します)。 つまり、そういった改造記事がすべて意味のないものでもないし、けれど誰にとっても効能のあるものでもない、ということです。 で、SP-K300ですが、あまり良い環境で聴いたことはないのですが、audio-technica ATH-PRO5のカスタムモデルということで、もともと改造品だと考えれば、それ以上に改造しても効果は薄いかもしれません。また、ATH-PRO5自体、音の良いヘッドホンではありませんし、基本的にCD試聴機で聴き映えがするようにチューニングされていると思いますので、個人的にはホームリスニング用であれば無理に改造するより、ほかを選んだ方が近道のような気がします。
お礼
ご回答ありがとうございました。 SP-K300ですが、ヘッドホン専門ショップのエアリーさんのHPにあるように、オーテクのものとは中身が別物で、Grace DesignのModel901でドライブしていますが、解像度も高く、いい音ですよ。それなりに愛用者も多いと思います。安物のアンプではじゃじゃ馬ですけど・・・。 ところで、最近Equation AudioのRP-21を購入したら、同じような傾向の音だったので、それならSP-K300にはご引退願って少しいじってみようかと・・・、常時使用するフラットな別のヘッドホンとの中間を狙いたかったのですが、SP-K300の元気な傾向は取れませんでした。この傾向はやはりご指摘のようにCDショップ向けなんですね。これがケーブルの交換や詰め物で、派手さが取れカッチリしてくるかと思っていました。もう少し、試行錯誤してみます。
お礼
詳しい説明、ありがとうございます。 私は愛用のSP-K300をもう少しカチッとした音にしたくて、(1)~(5)を施しましたが、そんなに変化が無くがっかりして質問したしだいです。 確かに、カールコードの引っ張られるような嫌な装着感は改善されて良かったですが・・・。 ネットで見ていると、ケーブル交換で劇的に変わったという内容が多いのですが、たぶん、気分的なものとか、期待感が大いに含まれているんでしょうね。電気工学的に考えれば、ほんのコンマ何%の差ですから、測定機でもない耳が分かること自体眉唾ですよね。 ユニット前の吸収材の除去に関しては直感的に理解できますが、見栄えも大事ですから、踏み切ることはできませんでした。