フィルムに使われている乳剤は時間と共に変化をします。
製造されてから長期間使用しないような場合には、フィルムの保管は冷蔵庫のようなところで保管をします。
こうやって乳剤の品質を安定させるのです。
フィルムは大きく分けて、ポジフィルムとネガフィルムに分かれます。
ポジフィルム(スライドフィルム)の場合、補正度数でもその明暗がくっきりと表示されるくらいのものですから、このような保管方法を取っていたとしても、使用期限は記載されているものを守ったほうが、撮影後の色の良し悪しに変化が出にくいとされています(ただし、適正露出できちんと写した場合ですが)。
ネガフィルムは写真の明暗に関してはある程度機械で補正が効きます。
色に関してもフィルターをかけて少しだけ補正も出来ます。
しかし乳剤の変化による変色は、写真の一部分だけに起こる場合が多いので、この方法では補正が効きません。
このような理由により、「乳剤はナマモノ」と考えて使用期限を守ったほうが無難です。
ちなみに私はネガフィルムのほうでは、冷蔵庫保管していた使用期限を6ヶ月くらい過ぎた物を2本使用したことがありますが、1本は36枚のうち数枚が部分変色して、もう1本はほとんど全枚数が変色していたことがあります。
参考になりますか?
お礼
詳しいご説明、ありがとうございました。 参考にさせていただきます。-turumaki-