まず、Blu-rayDisc(以下BRD)は1年半ぐらいで(来年暮れ辺り)発売されますよ。勘違いが多いようですが、2~3年後というのは各社の製品が出そろい本格的に普及が開始されるのが2~3年(2005年以降)という意で、既にソニーやシャープなどは試作機を昨年秋に登場させており、現段階では2003年の商品化が送れるという情報はなくBRD製品は2003年中に出荷されます。それと容量は10倍もないです。約27GBですから4,7GBのDVDの5~6倍ですね・・・ただ、ハイビジョン録画及び地上波デジタル放送録画対応です。現在のDVDは非対応。
(ちなみに、BRDとDVDは異なる規格でBRDは映像専用の規格となりVHSやβなどと同等の規格です。DVDは単一でデータ用と映像用がありましたが、BRDは映像専用規格となります)
まあ、これは直接は関係ないですね。
本題です。
Q/RAMはRWに比べて画質がよいという話を本で見たんですが本当なのでしょうか?
A/これは、ないですね。画質はDVDの規格の違いによるものではなくハードウェアの能力に依存するため、基本的にRAM=高画質ではないです。RWでもハードの性能が高ければ高画質になります。ただ、どっちもどっちですね。VHSなどのアナログと異なりデジタルではどうしてもブロックノイズがでます。画質に五月蝿い方ならDVDは避けた方が良いですよ。一般的なセルDVDのような画質にはほど遠いですからね。XPモード(1時間録画)なら別ですが・・・。
ついでに言えば、DVD規格は3規格あります。
DVDフォーラムのDVD-RAMとRW(追記型は-R)、そしてDVD+アライアンス規格であるDVD+RW(追記は+R)です。日本ではAVレコーダーがないのであまり知らない方が多いですけど、これがくせ者で日本以外の海外ではこれが主流であるため、メディア単価が既にRAMやRWより国内でも安くなる場合が増えています。
このデッキがもし国内で販売されるようになると、RAMやRWより売れる可能性がありますのでご注意を・・・
ちなみに、もし今の時点で買うなら、東芝や松下のハードディスク内蔵をお奨めしますね。これらのハードディスク内蔵製品ならある程度DVD録画の利点を伸ばします。それ以外なら、まだ買わない方が良いです。どちらかというとD-VHSの方がお奨めですね。
まあ、よほどせっぱ詰まっているなら徹底的に吟味して購入されることをお勧めします。
パソコンの買い換え予定があるなら、PCにドライブをつけてテレビチューナーなどを取り付け、DVD録画に使った方が良いですよ。
(これなら、映像録画以外の用途でも使えるため元が取れる)
<用語>
DVDフォーラム=DVDの標準規格を策定した企業集団のこと。フォーラムではDVDの規格策定、管理とサポートを行う。DVD-ROM(Audio、Video含む)、DVD-RW、RAM、DVD-R、DVD-VR(VideoRecording、通常のVideoとは異なる簡易規格)の規格を管理する。
DVD+アライアンス=DVD+規格を策定した任意団体。CD陣営のソニー、フィリップスやリコー、HP、Dellコンピュータ・・・などなど業界で何らかの部門最大手のメーカーが開発した。DVDフォーラムには準じないがDVD-ROM互換が最も高く、Video専用フォーマットをメディアとハードレベルで全機サポートする。
DVD+RとDVD+RW及びDVD+MRW(マウントレイニア)、DVD+VRなどを管理。
BRD(Blu-rayDisc)=ソニー、パイオニア、フィリップス、シャープなどが開発した青紫レーザーを使ったDVR-blueを使った新型メディア規格。容量は最大27GBで映像専用の規格となり、データ規格は存在しない。2003年から開始されるハイビジョン放送を2時間丸々録画可能となるため、デジタル放送開始に合わせて販売予定。
DVDフォーラムには準じないがDVDフォーラムのトップである東芝はDVDフォーラムに含むことを検討中。
記録は相変化記録。書き換え可能なもので、1度だけ書き込めるR規格も策定中とか?
DVD-RAM=松下、日立、東芝が開発した書き換え可能なDVD規格で最初に策定されたもの。容量は最大4,7GBで両面書き込み9,4GBとなる。専用カートリッジを使ったメディアは、書き換え可能なDVD規格では最も信頼性に優れる反面。カートリッジなしであると、最も傷に弱い。
DVD-ROM互換性はなしで、DVDマルチ対応ドライブと、DVDRAM対応と明記したドライブ以外では再生できない。
DVD-RW=パイオニア規格となる。DVD書き換え規格。読み書きの速度はかなり遅いが、ROM互換性(約6割以下)を重視した規格となる。容量は片面4,7GBとなる。(ちなみに、互換性があってもプレイステーション2では再生できない)
DVD-R=RAMとRWのライトワンス(1度だけ書き込めるDVD)規格で、特にDVD-RAMは互換性がないがRは8割以上の互換性を持つ。
DVD+R/RW=+RWはDVD書き換え規格。最も互換性に配慮した規格だが、フォーラムに準じないはみ出しものである。最も高速で扱いやすい規格である。特にVRフォーマットが優れる。互換性6割以下。+Rは-Rと同等の規格でライトワンスとなる。
しかも大きなターニングポイントとなるデジタル放送の開始と重なる時期ですから、録画再生DVDなどの能力の割に高いものはよく考え買いましょう。