こんにちは。
幼児だった我が子を、つい最近まで、
某有名劇団に通団させていた者です。
読ませて頂いてたら多分、今のyumireyaさんのお気持ちは、
数年前の私と同じかも。
私の体験談が少しでもお役に立てば…と思い、投稿させて頂きます。
生まれてまもない頃より「かわいい」ともてはやされてた我が子。
街へ連れて行くとよく、タレントスクールや他の劇団から、
スカウトされてました。
そんなことも、最初のうちは、鼻で笑い飛ばしてました。
が次第に、無類の歌や踊り好きな一面が見えてくるようになり、
通り掛かりのあかの他人からも、
「お宅の子、芸能人にしたら?」と声掛けられるようになって、
「ダメモトでちょっと通わせてみるか」と思うようになったのです。
「どうせ入れるなら、訳のわからぬ所より、
誰でも知ってるようなシッカリとした所がいいな」と思い、
本当に有名な所に応募してみることにしました。
審査料は5000円でした。有名劇団としては、まぁまぁの金額です。
応募すると、概要が書かれたパンフが送られてきますが、
あまり具体的な金額について記述がなかったので、
私は「どれ位費用がかかるのか?」と、TELで尋ねました。
すると、入団金が数十万円、
レッスン費が月々数万円もかかると言うのです。
余りの入団金の高さに、すぐさまお断りをしました。
が、数ヶ月後、
「場合によっては特待生という制度もあるから、
もう一度検討してもらえないだろうか?審査料も免除します」
というお誘いがきたのです!
「ま、審査料が無料なら、経験してみるのも悪くはないか」
という軽い気持ちで、行ってみることにしました。
審査内容は、親同伴での面接が中心でした。
予め応募時に送った書類に基づいて、色々質問されたり、
子供が得意とすることがあれば、その場で披露したり、
面接官が子供に絵本を読み聞かせ、その反応を見たり…。
小学生になると、親は一緒に入らず、歌や踊りの実技もありました。
結果、見事合格。
しかも、優待生として入団金が約半額になってました。
(過去に芸能界での大きな実績があると、
特待生として免除になることもあるんだそうですが、非常にマレ)
受験者の1/3ぐらいの子が合格してましたが、
誰もが、普通の入団金額を払ったんだそうです。
後で聞いたら、優待生は設立後まだ2例目だと言われました。
迷ったけれど、出会った運命を信じて、入団を決意。
見学も、1度だけさせてもらいました。
(見学を断る所も、かなりあります)
小学生になると、確かに演技中心のレッスンとなりますが、
まだ小さい幼稚部は、普段は幼稚園の延長のような内容です。
劇団出身者による、お遊戯や絵本の読み聞かせ、発声や歌…
入団当初は、バレエや日本舞踊も取り入れるような話があったのに、
数年の間に一度もなく、
こんな内容で、本当に身になってるんだろうか?と、
どの親も不安を感じ、勇気をもって劇団側に交渉しましたが、
「結果は、本人の日々の努力です」と言うだけで、
改善はありませんでした。
有名劇団の場合、お仕事がすぐに出来るわけではありません。
(小規模や無名な劇団等は、ちょい役ですぐに出してあげると、
入団をそれで誘うようなケースもあります)
レッスンを重ねた約1年後以降にしか応募権利すらなく、
募集年齢枠や体格にあったものしか応募できないので、
そのチャンスも、年に数回。
先ず劇団内で選考があり、それをパスした1名~数名だけが、
オーディション会場へ初めて向かえるというわけです。
それに大抵、オーディション時の交通費は自己負担です。
地方から大都市への飛行機代や宿泊費だって、自腹です。
大きなオーディションほど最終選考は東京であるので、
近郊の人には多少有利かもしれません。
結局、子役って、お金と暇のある人しか無理なんだな…
と実感してしまいました。
大変ラッキーなことに、約2年後、
我が子は某CMの主役として出演することが出来ました。
が、まわりの多くは、何年在籍していても、
オーディションすら行ったことが無い状態だったので、
ライバル視するがあまり、かなり妬まれました。
撮影現場は、監督さんにもよりますが、幼児とはいえ、
かなりプロとしての要求があり、
数時間、微動すら許されず立ちっぱなし、という、
過酷なシーンもありました。
予算によっては、ヘアメイクさんが同行しないこともあり、
付添いの母親がすることもしばしばで、腕が問われます。
衣装は大抵用意してくれますが、
靴や小物はサイズ等が合わず、急遽、自前のものを使うことも。
本当に、想像以上に大変なんだということが、よ~く分りました。
お金がかかる割に、子供の力は伸びないので、
辞める結果となりました。
俳優年鑑という、写真を掲載した冊子に載せるための、
撮影費用も毎年別途徴収されますし、
年1~2回、舞台発表の参加費用やチケット負担金もかかります。
とにかく、お金お金という感じなので、
ずーっと続けられているのは、
裕福なご家庭の子や、自営のお子さん達が多いですね。
参考URLでは、そういったお金にまつわる話も書いてありますし、
無所属でもオーディションを受けられるよう、
メルマガ等で、オーディション情報を適宜、教えてくれますよ。
また、
「キッズデビュー」という、季刊の雑誌が有名です。
すぐ売り切れてしまいますが。
お互いに頑張りましょうネ♪