エアブラシ塗装に限らず、筆塗りでもシルバー塗装は最も難しい部類に入ります。
使用されたシルバーの種類(油性ラッカー系、エナメル系、水性アクリル系)にもよりますが、お薦めはMr.カラーなどの油性アクリル系塗料です。
Mr.カラーNo.8シルバーを例に書かせて頂きますが、No.8シルバーをそのままエアブラシで塗装(勿論、希釈した状態で)すると、素材への食いつきが悪く、そのままではマスキングに耐えられません。(マスキングテープなどを貼って剥がすと、塗面も剥がれてしまう場合があります。)それを解消するために、まずはサーフェーサーを吹いておきます。次に、No.8シルバーにNo.46クリアを1対1の割合(つまり、No.8とNo.46を同じ本数用意)で混合したものを、エアブラシ用に約2~3倍に希釈して、塗装して下さい。若干、シルバーの輝きは落ちますが、これで素材への食いつきは改善されます。
シルバーは金属粉を使った塗料ですので、どうしても沈殿しがちです。エアブラシ塗装中にも時々攪拌(エアブラシのノズルを指で押さえ、軽くエアを吹き出せば攪拌できます。洗浄する時の「ウガイ」の要領です。)しながら、塗装して下さい。塗装完了し、乾燥したら更にその上からクリアでコートしておけば万全です。
水性タイプのシルバーでも上の方法で対処出来ますが、希釈する場合は必ず専用の薄め液を使って下さい。水で希釈すると、塗面に弾かれてしまいます。また、ほんの少し、油性のシンナーを加えることで、伸びがよくなります。(入れ過ぎには注意!)
他に、アルクラッドIIなどのシルバー塗料(これはエナメル系)がありますが、高価で入手もしづらいのでお勧めはしません。
まだらになってしまうと言う事は、薄めすぎているのか、水性塗料を水で希釈してしまった場合などに起こります。(水性塗料の場合は上に書いたように専用の薄め液を使って下さい。)本塗装前には必ず試し吹きを行なってから本番に移りましょう。
シルバー塗装は塗装工程の最後になるように、塗装の順番を考える事も重要なポイントです。例えば、塗装部分にシルバー以外の塗色があるとしたら、先にそれらを塗装・マスキングしてからシルバーを塗装すると言う手順です。先にシルバーを塗装し、シルバー面をマスキングしてから他の塗色を塗装すると言うのは、出来るだけ避けましょう。(シルバーにマスキングテープを貼ると剥がれる可能性が高いです。それを改善する方法は前述の通りですが、万全と言うわけではありません。)
お礼
親切・丁寧な対応ありがとうございます。 シルバーの塗装って難しかったんですね… もう少し塗装に慣れてきたら再チャレンジしてみます。