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他通貨T/Cで現地CASH購入
こんにちは。 たとえば、イギリスでポンド、スイスでスイスフランのCashをユーロのT/Cで購入できますか? 1.どこの両替所や銀行でもOKでしょうか? 2.キャッシュでキャッシュを購入するのに比べて、別に手数料がかかったりしないでしょうか? 以上、よろしくお願いします。
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スイスやUKに行かれる際のトラベラーズチェック(以下TC)は、当然ながらそれぞれスイスフラン建て/英ポンド建てが有利ですが、ユーロ建てTCからの両替ももちろん可能です。ユーロ建てTCから現地通貨への両替はUKやスイスでも大半の両替所・銀行で受け付けています。むしろ、ユーロ建てTCを受け付けていない両替所や銀行を探す方が大変だと思います。 最初に為替用語の整理をいたします。既にご存じの内容と重複がありましたら失礼お許し下さい。 「銀行間取引レート」 文字通り外国為替市場で銀行間の取引に使われるレート。新聞やテレビで「午前の東京外国為替市場は1ドル=120円60銭から65銭で取り引きされています」と報じられているレートは特に断りのない限りこれ。 「公示仲値(TTM)」 銀行間取引レートは常に変動しているので窓口での取引基準に使うと煩雑となる。そこで金融機関は1日に1回「公示仲値」と呼ばれるレートを定め、その日の取引の基準レートに使う(1日数回の改定を行う銀行もある)。公示仲値は各金融機関が独立に決めるのだが、いずれも銀行間レートを参照しているので金融機関ごとのばらつきは0.1%や0.2%といった程度に収まる。 「対顧客電信売レート(TTS)」 外貨現金のやり取りを伴わずに、顧客が外貨を購入する場合に適用されるレート。具体的には外国送金、外貨預金、トラベラーズチェック発行などが該当する。外貨現金のやり取りを伴う場合は「外貨現金取扱手数料」が上乗せされる。 銀行間取引レートと公示仲値は多くの場合同一視して差し支えありません。そして両替法の有利不利は、銀行間取引レートまたは公示仲値からいくらの手数料が上乗せされているかで考えると一目瞭然です。 (1)英ポンド UKの金融機関で外貨→英ポンドのレートをWebサイトに掲載しているところはあまり多くないのですが、郵便局やRoyal Bank of Scotland (以下RBS)では、インターネット上で外貨→英ポンドのレートと手数料を確認できます。 まず郵便局ですが、例えば5月14日のレートは ユーロ現金→英ポンド 1,000 EUR→625.27 GBP ユーロTC→英ポンド 1,000 EUR→625.86 GBP となっています[1]。0.1%とわずかな差ではありますが、レートはTCの方が有利に設定されています。 このレート自体がよいのか悪いのかは、前出の銀行間レートからどのくらいマージンが差し引かれているかで判断できます。この日のユーロ-英ポンドの銀行間レートは1 EUR=0.682 GBPくらいですので、上記の両替レートは8.3%がマージンとして差し引かれている計算になります。8.3%のマージンというのはかなり大きい部類です。 両替1回ごとの手数料ですが、郵便局では英ポンド建てTCの場合にのみ設定されていて、ユーロ建てTCの換金では不要です[2]。もっとも8%もマージンを取っていますから、両替1回ごとの手数料をわざわざ加算しなくても十分利益を確保できるのでしょう。 RBSのレートはもう少し良くて、同じく5月14日で、 ユーロ現金→英ポンド 1,000 EUR→633.67 GBP ユーロTC→英ポンド 1,000 EUR→636.62 GBP となっています[3]。同様に銀行間レートと比較すると現金が7.2%、TCが6.7%の目減りと見積もられます。これも目減りとしては大きいですが郵便局よりは多少有利です。RBSで外貨を英ポンドに両替する場合、現金/TCとも1回ごとの手数料は不要です[4]。従って使ってしまいたいユーロTCがあるならそのまま両替に充てればよく、わざわざユーロ現金に換金してから英ポンドに交換する必要は全くないことになります。 日本で新たに英ポンド建てTCを購入する場合、そのレートは公示仲値+4円です(シティバンク銀行は公示仲値+1円)。発行手数料が1%であるのはご存じの通りです(*1)。5月14日の公示仲値(1 GBP=238円50銭ほど)で計算すると上乗せ分の4円は1.7%に相当します。また英ポンド建てTCを換金する場合、TCのブランドに応じてそれぞれ以下の銀行に持ち込めば換金手数料は不要です[5]。換金手数料がかからない場合、目減りの合計は2.7%と計算されます。 American Express TC: Lloyds Bank, Royal Bank of Scotland Thomas Cook TC: HSBC (香港上海銀行) VISA: Barclays Bank, Bank of Scotland 他方、日本でユーロ建てTCを購入する場合、そのレートは公示仲値+1.5円です(シティバンク銀行は公示仲値+1円)。5月14日の公示仲値(1 EUR=163円00銭ほど)で計算すると0.9%の上乗せに相当します。発行手数料の1%はポンド建てと同じで、UKで換金する際の目減りが6.7%(RBS)発生します。全て合計すると8.6%です。 以上を比較すると、ユーロ建てTCの値上がり益が5.9%以上出ているならユーロ建てTCから両替するのが有利、それ以下であれば改めて英ポンド建てを用意していった方が有利ということになります。 (2)スイスフラン スイスの金融機関で両替レートをWebサイトに掲載しているところはないようで、UBS銀行やクレディスイス銀行、Migros銀行、COOP銀行、Postbankなど主要銀行を片っ端から調べましたが見つけられませんでした。その過程で「スイスの銀行でレートをWebサイトに掲載しているところはありますか」「ありません」という問答をインターネット上の掲示板(スイスのサイト、ドイツ語)で見つけましたので、やはりないのでしょう。 レートに関しては記憶に頼ることになってしまい恐縮ですが、ユーロの両替では銀行間取引レートから3~4%程度上乗せされたレートで、TCのレートは現金と同じかややよかったと記憶しています。またスイスの銀行や両替所では多くが、両替1回ごとに5スイスフラン(以下CHF)程度の手数料を取ります。この手数料はTCでも現金でもかかります。 [6]はスイス国鉄(SBB/CFF/FFS)のページです。スイス国鉄は主要駅で両替サービスを行っていますが、"Travelers Cheque"の項に「USドル建て、ユーロ建て、スイスフラン建て、英ポンド建て、豪ドル建て、カナダドル建てTCを、スイスフランに喜んで交換いたします」と書かれています(*2)。このことからも、ユーロ建てTCからスイスフランへの両替は難しくないと類推できます。 (3)北欧通貨 UKやスイス以外ですと、デンマーク/ノルウェー/スウェーデンの3か国もユーロが使えず両替が必要になるのはご承知の通りです。この3か国ではTC1枚ごとに手数料がかかることが多いので、ユーロ建てTCからの両替はあまり勧められません。参考までにその手数料は、TC1枚あたり10~20デンマーククローネ(DKK)/ノルウェークローネ(NOK)/スウェーデンクローナ(SEK)です。さらに銀行でなく両替商での両替ではレート自体も現金の方が良いことがあります。例えば[7-9]は北欧で多くの店舗を持つ両替商ですが、TCより現金の方が有利なレートに設定されています。 このほか両替商でも銀行でも両替1回ごとに手数料がかかります。その額はTC/現金問わず20~40 DKK/NOK/SEK程度です。いずれにしても北欧は全般に手数料が高いので、事前によく確認の上両替ください。 【まとめ】 UKやスイスであればユーロ建てTCから現地通貨への両替は容易です。総合的なレートについても、ユーロ現金からの両替と比べて遜色ないか多少有利なくらいです。ただしデンマーク/ノルウェー/スウェーデンについては、TCからの両替は手数料とレートの点であまりお勧めできません。 参考ページ [1] http://www.postoffice.co.uk/portal/po/foreignexchange?type=sell&pageId=fex_main&catId=19300210 [2] http://www.postoffice.co.uk/portal/po/content1;jsessionid=YCIAXM1XP1K5CFB2IGKUOSQUHRAYUQ2K?catId=19300210&mediaId=19600187 [3] http://www.rbs.co.uk/Personal_Finances/Travel_and_International_Services/Currency_Converter/converter.asp [4] http://www.rbs.co.uk/Personal_Finances/Travel_and_International_Services/Travel_Money/default.htm [5] http://www.j-north.com/j-north/basic_info/basic_info.htm [6] http://mct.sbb.ch/mct/reisemarkt/services/schalter/change.htm [7] http://www.forexvaluta.dk/ [8] http://www.forex.no/ [9] http://www.forex.se/ *1 通信販売業者の「セシール」は手数料0.5%で英ポンド建てTCを発行していて多少有利です。気になるレートですが、セシールは三菱東京UFJ銀行のそれを使っています。 *2 日本円建てTCが[6]ではなぜか抜けていますが、単なる誤記かそれとも本当に両替してくれないのかは不明です。
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- sakuji
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イギリスやスイスなどユーロに加盟していない国では、日本円から直接替えた方がレート的には得になります。ユーロからポンド(スイスフラン)への換金は手数料の二重払いなので、クレジットカード払いやキャッシングを検討された方がよいと思います。 ただし、他のヨーロッパを旅行して余ったユーロT/Cを使うということなら、致し方ないと思います。両替はだいたいどこの銀行や両替所でもできますが、イギリスの場合は郵便局がお勧めです。手数料も低く、レートも悪くありません。
補足
ご回答ありがとうございます。質問が言葉足らずで申し訳ありません。 手持ちにT/Cがあるという前提ではどうでしょうか? イギリスの郵便局で、 100ユーロのT/C→ポンドのキャッシュ 100ユーロのキャッシュ→ポンドのキャッシュ を両替した時、もらえるポンドのキャッシュは同額ですか? もしお時間ありましたら、よろしくお願いします。
- caliente39
- ベストアンサー率33% (13/39)
私も最初の海外旅行にはT/Cを購入しました。(私の場合米ドル)でしたが、同じ事だと思います。 まず、T/Cなら、大抵の両替所、銀行、ホテルでの両替は可能です。 ただし、日本でT/Cを購入するのに手数料がかかります。そして、T/Cから現地通貨に両替するのにも手数料がかかります。 それぞれ、両替する場所によって手数料の金額も違います。 手数料の二重払いするならと、私は日本円から現地通貨に両替するようにしました。ただT/Cなら再発行してくれるだとかの安心料と思うのであれば、T/C購入がいいでしょう。 それと、両替場所によっては、パスポートの提示を要求されます。 しかも、コピーをとるとかで5分以上待たされます。 私は、係員がパスポートを持って奥の事務所に消えたのを見て、気が気ではありませんでした。
お礼
ありがとうございます。質問が言葉足らずで申し訳ありません。 ユーロが安かった頃のT/Cが手元にたくさんあるので、それを使えるかな、と思った次第です。でも、追加手数料を取られたり、手間がかかったりはいやだな、と思ってます。 最近はどこへ行っても、T/Cは面倒なんですね。参考になりました。ありがとうございました。
お礼
ありがとうございます!!! わかりやすく具体的な回答に感激しております。 今回の例はもちろん役に立ちましたが、考え方がよくわかりました。