ミニギターに関しては、統一されたサイズが決まっている訳ではなく、具体的な大きさには幅があります。ただ、通常のギターよりもコンパクトに作られたギターについて、その総称としてミニギターと言われることが多いでしょう。その線引きも、曖昧なところがあります。ですので、一概にこのサイズと決め付けて言うことはできません。
大抵の場合、ミニギターは名前通りにギターよりも小さく作られています。旅行時の持ち運びに便利なように作られたものもありますし、子供向けに身体にあうサイズで作られたものもあります。設計された狙いなどで、その具体的なサイズは左右されるでしょう。ただ、いずれにしてもスケール長は通常のギターよりも小さめに作られているものに関して、特にミニギターと称していることが多いと思います。
線引き次第では、例えばZO-3などのアンプ内蔵ギターについてもミニギターに含める場合もありますし、あるいは一般的なショートスケールよりもさらに短いスケール長を採用しているギターに限ってミニギターという場合もあります。あるいは、チューニングを変えてスケールの小ささを得ているようなギターを含める場合もあります。このあたりは、ミニギターという呼称に頼らず、その製品一つ一つのスペックについてよく注意してみる必要があると思います。
旅行に持ち運びしやすいことを目指したモデルに関しては、スケール長自体を短くしてコンパクトにする以外の工夫として、ヘッドをコンパクト化したり、ボディエンドがブリッジの設置位置の近くになるようにボディのサイズを切り詰めたり、ボディの左右を詰めたりと、様々な工夫でコンパクトにできるように作られています。通常サイズのギターに慣れた人が演奏する時の感覚に違和感を出さないよう、あまりスケール長を犠牲にせずにコンパクト化を目指した物については、弦が張られている長さがあまり変わらない大きさでも、そうしたボディやヘッドの張り出しを詰めてコンパクト化してあるものが大半になります。
ですので、スケール長に関してはあまりサイズを切り詰めていなくても、スペックノートに書かれているような数値からは読み取れない部分でサイズダウンをしているモデルもあります。スケール長がさほど切り詰められていないものでも、コンパクトで旅行時などに持ち運ぶのに有利なものというのもありますよ。
いずれにしても、ミニギターと呼ばれるギターについては、通常のギターよりもコンパクトになるように作られているはずです。ですので、旅行などに持ち運ぶ上では、かさばらずに扱いやすいというものが多いでしょう。
参考まで。
お礼
大変専門的かつ詳細でわかりやすいご回答、感謝致します! ミニギターといっても一口に語れないいろんなタイプがあるのですね。 とても勉強になりました。 購入する時には直にいろいろな種類を見てみて、よく検討しようと思います。 本当にどうもありがとうございました。