こんにちは。
通常、偶数丸め(銀行型丸め)というと思いますが、ExcelのVBAでは、偶数丸めというのは、Excel2000 から採用されましたので、歴史的にも浅いです。いわゆる、2進の計算で、浮動小数点誤差丸めに、正式な名称「最近接偶数丸め」として出てくるだけで、実務上でワークシートなどで使う場を知りません。統計には出てくるそうですが、なぜ、銀行型丸め(Banker's Rounding)というのか、そういう歴史的な背景を私は知りません。
ご質問者さんが、どういう状況で必要になるのか少し興味を持ちました。以前にもそのような質問に出会ったことがありました。
現実的な対応は、VBAのユーザー定義関数を使うにしても、原理は、以下のようになるはずです。以下の数式を見れば分かるとおり、
丸める桁が、奇数の場合、その下の桁の数字を四捨五入、偶数の場合は、下の桁が上の桁の半分よりも小さい場合は切り捨てになりますね。
=IF(MOD(INT(MOD(ABS(A1),10)),2),
SIGN(A1)*ROUND(ABS(A1),0),
SIGN(A1)*ROUND(ROUNDDOWN(ABS(A1),0)+(ABS(A1)>(ROUNDDOWN(ABS(A1),0)+0.5))*0.5,0))
小数点第一位の場合は、
=IF(MOD(INT(MOD(ABS(A1)*10,10)),2),
SIGN(A1)*ROUND(ABS(A1),1),
SIGN(A1)*ROUND(ROUNDDOWN(ABS(A1),1)+(ABS(A1)>(ROUNDDOWN(ABS(A1),1)+0.05))*0.05,1))
少し、数式は、ややこしいですが、理屈は、単純なことだ思います。
質問者さんが、銀行型丸めを要求している話で、既存のVBAのRound関数をそのまま使う分には、出された結果がそのとおりだと思います。
>少数桁が大量にあった場合(?)は、どのように設定すればよろしいでしょうか。
>このVBAをしようした場合の有効桁は2ケタということになりますでしょうか。
そのままの計算でしたら、有効桁数は関係ないのではありませんか?
つまり、浮動小数点の無限小数が存在していても、判定が、その半分よりも大きい・小さいには、有効桁数はありませんね。
>たとえば、2.501だった場合は「2」にはならず「3」になるということでしょうか。
私が説明してよければ、こういうことになると思います。
1桁で丸める場合は、1桁が偶数2だから、その下の桁の数値0.501が、丸める桁の半分0.5よりも多いので、四捨五入されて、3になります。2.5でしたら、半分[よりも]大きくない(以上ではなくて)ので、切捨てになるという仕組みだと思います。だから、Excelの仕様の小数点第16位以降は別としても、基本的には有効桁数は関係ありませんね。
ただ、私は実際には出会ったことのない計算です。
補足
貴重な回答をありがとうございます。 ご質問なのですが、このVBAをしようした場合の有効桁は2ケタということになりますでしょうか。たとえば、2.501だった場合は「2」にはならず「3」になるということでしょうか。 少数桁が大量にあった場合(?)は、どのように設定すればよろしいでしょうか。