アンパンマンが担うもの
初代アンパンマンをご存じですか?
12の真珠という童話集に登場した初代アンパンマンは、ただ空を飛べるだけの小汚い中年男で
貧困や戦争によって飢えに苦しむ子供たちにアンパンを配ることで世界を平和にしようと独裁国家
だろうが紛争地帯だろうが単独で乗り込んで活動してた
なのに世界中の人からは戦う力を持たない薄気味悪い男と蔑まれて救った子供たちからですら
ダサいとバカにされた
彼はそれでも世界の平和を望み誰からも尊敬されないのにアンパンを配り続けた
その挙句の果てに軍隊に敵機と間違われて撃たれ誰にも知られずに死んでいった
誰も偉大なヒーローの死を惜しまなかったし悲しまなかった
↑こんな話なんだそうです
初代アンパンマンはまさに献身の精神の権化と言えますが
二代目以降は正義の仮面を被ってます
これは大きな変革で、アンパンではなく拳が正義を担うようになってしまいました
こうなると単純にアンパンマン=正義とは語れなくなります
アンパンマンは必ずバイキンマンを倒して、その世界の住民を救う
このテーゼには様々な条件が前提として生まれてしまうからです
・アンパンマン=正義がその存在を証明するためにはバイキンマン=悪が必要
・正義は必ず勝つ、言い換えれば、勝ったものが正義
・圧倒的な武力(アンパンチ)が正義の行使のためには認められる
・住民はか弱く保護すべき存在=自助自立の精神はなく堕落している
=アンパンマンが自立の機会を与えない
この特徴、どこかでみたことがないですか?そうアメリカです
現実には拳が正義を担うとアメリカになってしまうのです
結局のところアンパンマンとはアメリカ賛美のプロパガンダアニメであることがよく分かります
特に最後の方なんて日本とアメリカの関係そのものです
日本人が精神的に自立するためにはアンパンマンはむしろ害悪ではないでしょうか?
特に無防備な子供にアメリカ賛美の刷り込みを行うのは政治的な中立性を欠く行為だと思います
初代アンパンマンは滅私奉公という言葉がよく似合う日本の文化に通ずるものがありました
しかし現在のアンパンマンはアメリカの正義へと変質してしまったようです
見た目も赤と黄色でマクドナルドを意識してるかのような色ですし、やなせ氏はいったいなにを
考えてるのでしょうか
皆さんはどう考えますか?