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黒澤の 「天国と地獄」について

今、観終えましたが、腑に落ちないことがあります。 1:簡単に犯人は逮捕されたけど、この映画の面白いところはどこなのか? 2:映画終盤で、犯人の竹内が会った男は権藤なのか? 3:2のシーンで、刑事が「この鬼畜!」と言うが、これはなぜか? 大事なシーンを見逃した可能性もありますが、よくわからないところがありましたので、教えて欲しいです。 よろしくお願いします。

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回答No.1

簡単に逮捕されたと思いませんし、 説明されて面白く感じるとも思えませんが 下記やウィキペディア(Wikipedia)を参考に もう一度、観ましょう ◆黒澤監督は1963年当時の誘拐罪に対する刑の軽さに憤っていた -未成年者誘拐罪で3ヶ月以上5年以下の懲役(刑法222条)、 営利誘拐罪で1年以上20年以下の懲役(刑法223条) ◆この映画が公開されたあと 誘拐事件が多発した事と (有名な吉展ちゃん誘拐殺人事件もこの頃、発生) この映画をきっかけに、誘拐の罪が重くなったこと ◆実業家「権藤金吾」の名前も、理由を知ると面白いと思います (エド・マクベインの原作) ◆身代金の受け渡しの方法 (こだまの客車の窓は嵌め殺しで、開くのは洗面所の窓で7cmだけ-私は 後年、地方でこの車両に乗り合わせてこの 映画を思い出して、うれしくなりました) ◆他の黒澤作品でも同様ですが キャスティングに無理がない、台詞が(話している)その人間をちゃんと表現している 主だった刑事、会社の重役連中や債権者たちはいかにもといった具合ですし 特に、山崎努は一躍、名前を知られる俳優となりました ◆警察も感心した刑事たちの捜査方法や誘拐報道 (デパート従業員の格好で、権藤邸に入るとか、 録音テープの分析やあらゆる手がかりの追求など) ◆これも他の黒澤作品でも同様ですが 緊迫した状況の中で、笑いを誘うシーン ほっとする場面を入れ込む ◆質問の2,3について 刑事たちはその行動や言動から心底、犯人を憎たらしく思っており 始終、きちがい(今は差別用語になってしまいますが)、畜生 と言っていますね -このシーンでも、またそいう行動を犯人がとったからです こがね町で麻薬中毒の女で致死量の再確認をし(殺した)、 そのまま、偶然会った権藤に何食わぬ顔でタバコの火をもらったからです それと戸倉警部の台詞なら「本当にあいつは正真正銘の畜生だ!」です

ren555
質問者

お礼

そういえば、誘拐事件が云々という話は聞いたことがあります。 ありがとうございます。 <(_ _)>

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