私は作るべきだと思います。
1.単純に数の問題だけで決めつけるべきではない。
「これ以上細分化するメリットを感じない」という意見もありますが,次の2で述べる点はメリットであると言っていいと思います(たとえそう感じない人がいるとしても)。それを我慢せよというのであれば,「メリットを感じない」だけでは説明不十分であり,「気象カテゴリを新設することにより,こういったデメリットが生じ,それに比べれば得られるメリットは小さい」という比較考量をすべきでしょう。
2.前の方へのお礼欄でもお書きのように,気象に関する質問をしたいと思ったとき,あるいは気象に関するQ&Aを読みたいと思ったとき,「地学カテゴリを利用すればよい」と気づかない人はかなりいると考えられます。
気象カテゴリをつくれば,それらの人々の便宜が図れます。
実際,天気予報や台風など,気象に関する疑問は地学分野の中でもかなり身近なテーマであるにもかかわらず,このカテゴリ以外の,「地理」「科学」「環境学・エコロジー」「防災」「災害」「生活お役立ち」など,あちらこちらに分散して投稿されます。
気象カテゴリがあれば,それらの投稿のうちかなりの数がそちらにまとまるでしょう。
この背景には,高校の理科で「物理」「化学」「生物」に比べて「地学」の授業を受けられる学校が非常に少ないこともあるだろうと思います。
たとえば,少し前のデータですが,1994年6月21日中日新聞夕刊13面に掲載された日本物理学会名古屋支部の調査によると,愛知県内の主な公立高校124校のうち,地学を生徒全員に履修させているのはわずか3校。選択科目として「一定以上の希望者がいれば開講する」と形だけ残している学校が3校。他の高校では,選択科目の対象にもなっていなかったという有様だそうです。
つまり,愛知県の高校生の95%は地学を取りたくても取れない。
この数字は決して極端な例ではなく,90%以上(つまり取れる人が10%以下)という県が28あったといいますから,半分以上の県がそうだといえますね。
細かい数字は変わっているかも知れませんが,今も基本的な傾向は同じと言っていいでしょう。
一方で,地理という科目は中学の社会科で出てきます(教科書が「地理」「歴史」「公民」の3分野に分かれている)。また,高校の科目としても履修率がそれなりに高いです。
そして,その地理の中には自然地理学と呼ばれる分野があり,地形や気候など,地学的な内容と多少かぶる部分も学びます。
というわけで,「地学」というジャンル分けが「天文学+気象学+地質・鉱物学など」だということを知らない人や,気象は地理だと思ってしまう人が,相当数いるであろうことは容易に推察できます。
なお,No.2で書かれている理由付けは,質問しようとする人(の,少なくとも大多数)が,「地学は気象学の上位概念である」ことを知っているという前提条件があって初めて成り立つ話ですが,今述べたように,その条件は必ずしも成り立っていないと考えられます。
どうしても気象カテゴリを作りたくないのであれば,妥協案として
>地学を無くして、天文以外の気象・岩石・地球・海洋などを地球
>科学という分野でくくるのもありかなとは思います。
というのも考えられますね。
その際,カテゴリ名の表記として「地学(気象・岩石・地球・海洋など)」のようにしておくともっと便利かと思います。
なお,半井小絵(なからい・さえ)さんは笑顔がさわやかな気象予報士です。NHKの7時のニュースの終わりによく出ています。
天気に関する本もお書きになっています。
お礼
自分としては、回答者・質問者共に天気関係をすぐに地学と 連想できるような誘導があればそれでもいいとは思います。 地学に何が含まれるかは経験者しかわからないですから。 地理・地学も知らない人には混同するみたいですね。 地学を無くして、天文以外の気象・岩石・地球・海洋などを 地球科学という分野でくくるのもありかなとは思います。 カテの細分化じゃなくて、誘導のアイデアもありですね。 いづれにしろ気象という大きなカテが宙に浮いている状態は なんとかして欲しいです。