大学で弓道部の主将をやっていた者です。
後輩の指導についていろいろと悩んだ経験があり、aramakiさんの気持ちもよくわかる気がします。これは自分はそう考えたという事なので参考程度にしてください。高校と大学で弓道に対する取り組み方にも違いがあると思いますし。
まず弓道で最初に教えることはもちろん射法八節ですね。これが基本です。これは今まで皆さんが書いてくださった通りです。これは上級生がしっかりと教える必要があります。早い時期にはなるべく上級生がそばにいて変な癖がつかないようにしてあげたものですね。
でも僕が主将をやっていてもっとも大切にしてきたことは、やはり「弓道を好きになってもらう」ことでしょうか。弓道を始めてすぐの時期はそういう意味でもかなり重要です。その人の弓道人生を大きく左右します。じゃあ、弓道を好きになってもらうためには何が重要かというと、もちろん部の雰囲気や活気も大切ですが、やはり一番は的に当てる喜びを知ってもらうことです。弓道をやる上で最初の喜びはやはりこれですよね。ということは的に当てるための近道へ上級生が誘導してあげればいいわけです。まず何を重視すべきか。それは「弓手」でしょう。もちろん手の内から弓手の肩を含む全体です。やはりこれだと思います。僕も何人もの師範に同じことを聞きましたが、やはりみなさん同じ考えでした。中りは弓手にあり(?)とかも言いましたよね?弓手がしっかり押し切れていれば、多少妻手がおかしくてもそこそこ当たるようになります。弓手と両肩がしっかりと一直線になっていれば矢はある程度まっすぐに飛びますし、初心者にありがちな矢が地面をこすることも減るわけです。僕も最初のころ地面をすってばかりでブルーになった時期がありました(笑)あと顔を払わないような指導もしたいですね。弓道が嫌になる一因になります。これも主には弓手の手の内ですね。妻手も関係しますが、両方を一度に矯正はできないので妻手は払わない程度の最小限しか教えませんでした。
弓道は初歩的なことを教わったら、あとは自問自答で成長していくしかありません。師範にどこがおかしいと言われても、その指摘に納得できなければ自分の弓には反映されないと思っています。逆に言えば、自分が苦心して掴んだコツなら、後輩にも分かりやすく具体的に指導できるわけです。えらそうなことを書きましたが、こういう考えの指導もあるのだと考えてください。頑張ってくださいね。
お礼
確かに私は今『手の内』を重点的に直しています。もっとそこを先輩とかに見ていただきたかったというのがありますね。 今年の一年生には『胴造り』と『手の内』を重点的に見ていきたいと思います。 とても参考になりました。有り難うございました。