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マイレージの貯め方、初心者

先月、海外旅行に行ってきました。これを機にマイルを貯めようと思いますが、なにぶんマイレージや旅行関係の知識に疎いため、何をどうすればよいのかよく分かりません。 ・先月の海外旅行はアメリカン航空を利用したのですが、ということは、アメリカン航空が提供するマイレージサービスに加入したらいいのでしょうか?。 ・いくつかの航空会社が提携していると聞いたのですが、いったいどんな提携があって、加入する会社はどんな規準で選べばいいのでしょうか? いま分からない所は上記にかいたとおりですが、 ほかにもアドバイスがあれば、よろしくお願いいたします。

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  • Umada
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回答No.4

「何をどうすれば」からの説明をご希望とのことですので、なるべく詳しく回答申し上げたいと思います。その分長文になってしまうのはご容赦下さい。 1. マイレージプログラムとは何か マイレージプログラム(あるいはFrequent Flyer Program, FFP)は、顧客の搭乗距離に応じ無償航空券などの特典を還元するシステムです。搭乗距離はマイル単位で計測されることから「マイレージ」の名称が定着しています(*1)。 顧客の搭乗実績の管理ができること、顧客を囲い込むための強力なツールとなることなどから、今では世界の大半の航空会社が導入しています。 2. プログラムの選び方 貯めるプログラムは最初に選ぶ必要があるわけですが、それこそプログラムの種類は二つや三つではとても収まらず、しかも航空会社の提携関係だとかマイルの有効期限だとか規則が各社でさまざまなので、どこから手を付けて良いかお手上げになるのもごもっともです。 プログラム選択におけるポイントは主に3つあります。一つ目は「獲得マイルの有効期限」、二つ目は「提携航空会社」、三つ目は「加算の割合と、特典交換に必要なマイル数」です。また今回の場合、入会がこれからということですので、四つ目の条件として「入会前の搭乗分の加算を受け付けてくれるか」が加わります。 (1)獲得マイルの有効期限 ここが一番重要なポイントです。いくらマイルが貯めやすくても、有効期限が短くて貯めるそばから失効するのではいつまでたっても特典航空券に手が届きません。 日系2社のプログラム(JAL Mileage Bank, ANA Mileage Club)はこの部分の規定が非常に厳しく、いずれも「獲得の翌々年の12月31日で失効」と定めています。すなわち最長3年のうちに特典航空券に届くだけのマイルを貯める必要があります。 特典への交換には日系2社の場合、最低でも1万マイルが必要です。3年のうちにこれに届く程度のマイル加算がないのであれば日系2社は候補から脱落します。 これに対し北米系航空会社のプログラムは有効期限の規定が緩く、無期限または実質無期限になっています。実質無期限というのは「何らかのマイル加算か減算があったら、その時点から36か月後を新たな期限とする」といったもので、その間隔以内で貯め続ければ無期限と同じことになります。 期限を気にせず気長に貯められるので日本にも入会者はたくさんいます。「北米系航空会社には全然乗らないけど、マイルは北米系のプログラムで貯めている」という人も少なくありません。 韓国を除くアジア系航空会社では有効期限を3年に定めているプログラムが多いです。これなら日系のどちらかのプログラムで貯めた方がよく、よほどその航空会社の利用が多い場合を除いてお勧めしません。一方韓国の2社(大韓、アシアナ)はいずれも無期限有効ですので北米系が条件に合わない場合の代案となります。 欧州系のプログラムは会社によりさまざまで、期限あり(ルフトハンザ"Miles and More"など)、実質無期限(エールフランス&KLM "Flying Blue"など)、完全無期限(アリタリア "Club MilleMiglia"など)に分かれています。 (2)提携航空会社の数 大手航空会社は近年、相互に提携して巨大なグループ(アライアンス)を形成するようになりました。このようなグループとして世界には現在、"Star Alliance", "SKYTEAM", "oneworld"の3つがあります。一般にこれらのグループ内であれば、相互にマイルの加算や特典航空券の利用ができます。この関係をよく理解してプログラムを選ぶと効率的にマイルを貯めることができます(グループ外の会社との間でも、個別の提携によりマイル加算や利用ができることがあります)。 三大グループの主な会社は以下の通りです。 ●Star Alliance 最大のグループで日本ではANAが加盟。アジアではアシアナ、タイ国際航空、シンガポール航空の各社が加盟。北米ではエアカナダ、ユナイテッド、USエアウェイズ、ヨーロッパではルフトハンザ、オーストリア、LOTポーランド、スカンジナビア、スイスインターナショナル、bmi、TAPポルトガル、スパンエアーが加盟。他にはヴァリグブラジル、ニュージーランド航空、南アフリカ航空がメンバー。 マイレージプログラムは、日本ではANA Mileage Clubやユナイテッドの"Mileage Plus"を選ぶ人が多い。 ●SKYTEAM 日本には加盟会社なし。アジアでは大韓航空がメンバー。北米ではノースウエスト、デルタ、コンチネンタル。中米でアエロメヒコ、欧州でエールフランス、KLM、アリタリア、アエロフロート、CSAチェコ航空が加盟。航空券が比較的安い会社が多い。 日本ではノースウエストの"WorldPerks"を選ぶ人が飛び抜けて多く、大韓航空の"Skypass"やコンチネンタルの"Onepass"を選ぶ人がこれに次ぐ。 ●oneworld JALの加盟が内定している(現時点では正式加盟でない)。アジアでは他にキャセイパシフィックが参加。ヨーロッパではブリティッシュエアウェイズ、イベリア、フィンエアーが加盟。北米ではアメリカン、南米でラン航空がメンバー。他にカンタス航空も入っている。JALのほかマレブハンガリー航空とロイヤルヨルダン航空の加盟も内定している。 日本だとJAL Mileage Bankで貯めている人が多いのは当然だが、他グループの"Mileage Plus"や"WorldPerks"ほどの支持を集めている海外プログラムはない。敢えて述べればアメリカンの"AAdvantage"、あるいはキャセイパシフィックの"Asia Miles"で貯めている人が多い。 提携会社の数は多いに越したことはありませんが、よく利用する方面にはあまり飛んでいないとか、飛んでいても時間帯が不便といったこともありますから、単純に数だけで決められないのはもちろんです。 (3)加算の割合と、特典交換に必要なマイル数 行き先が同じ特典航空券であっても、プログラムによって必要マイル数は異なります。例えば日本-欧州エコノミークラス往復特典航空券の場合、ANAのANAマイレージクラブだと5万5千マイルで交換できますが、ユナイテッドの"Mileage Plus"だと7万マイル必要です。 ただし必要マイル数だけで決まるかと言うとそうではなく、マイルの加算率(*2)も同時に考慮しなくてはなりません。値段の安い航空券だと区間マイルの100%でなく、50%や70%に減じて加算されることがあります。 その場合「2万マイルで特典航空券に交換してくれるけど、区間マイルの半分しか加算してくれないプログラム」と「3万マイル必要だけど、区間マイルの100%を加算してくれるプログラム」の比較なら、明らかに後者が有利です。両者のバランスで考えなくてはならないということです。 必要マイル数の多い少ないや航空券種別ごとの加算率をここで全て説明するのは不可能ですので、候補が絞れたら各航空会社のWebサイトを見て、ご希望の特典航空券に何マイル必要か掴んでおくとよいでしょう。 (4)入会前搭乗分の加算可否 今回のご旅行に関しては、ある意味この点が最重要ポイントになってきそうです。 搭乗の当日にマイル加算の手続き(チェックインカウンターで会員番号を告げる、あるいは会員カードを提示する)を忘れた、あるいは手続きをしたにも関わらず手違いで加算されなかった、といったときには「事後加算」(「事後登録」などとも呼ばれる)の手続きを行って、本来のマイルを加算してもらうことになります。プログラムにより異なりますが、搭乗から6か月~12か月以内であれば事後加算が可能です。 事後加算には通常、搭乗半券(現物)と航空券の最終券片(コピー可)が必要です。最近増えているEチケットの場合は、航空券最終券片をEチケットの控え(コピー可)で代えます。これらに「事後加算して欲しい」旨と会員番号、名前、住所、連絡先を書いたメモを添えてプログラムの事務局に送ります。この手続きは搭乗した航空会社宛てでなく、マイルを加算したいプログラムの航空会社に対して行います。(必要な書類はプログラムにより多少異なることがあります) 事後加算自体はほとんど全てのマイレージプログラムで可能ですが、入会前の搭乗分にまで遡ってくれるかはプログラムにより千差万別です。事後加算手続きができる期間内なら入会の前後を問わず加算してくれるプログラムから、たとえ1日前でも入会より前の搭乗は加算してくれないプログラムまでさまざまです。 このサイトでも「事後登録手続きをすれば大丈夫ですよ」と安請け合いしたり、逆に調べもしないで「入会前の加算は一切不可です」と主張したりする回答をよく見かけますが、いずれも正しいとは言えません。 この制約がないのでしたらアメリカン航空の"AAdvantage"をお勧めするところなのですが、同社の公式サイトでは「入会前の搭乗分は加算しない」[1]と謳われています(*3)。 JAL Mileage Bankを勧める回答もありますがJALグループ便の搭乗を除いて、入会前まで遡っての加算は受け付けておらず、これも候補となり得ません。ついでに申し上げておきますとアメリカン航空搭乗でJAL Mileage Bankに加算する場合、加算対象となる運賃はエコノミークラス正規割引運賃以上に限られます。アメリカン航空便エコノミークラス包括運賃(ツアーやいわゆる格安航空券)では加算できないため、搭乗するのがこれからであったとしてもJAL Mileage Bankはあまり適当な解ではありません。 今回は緊急避難的にこの(4)を絶対条件にプログラムを選ぶことになりますが、もしマイルをしばらく貯めてみてどうも使いにくい・貯めにくいということであれば、適当なところまでマイルを貯めてさっさと特典に交換して清算、他のプログラムに乗り換えるという手もありでしょう。 3. プログラム選択の具体案 アメリカン航空搭乗分で、入会前搭乗分まで遡って加算できるプログラムとなると、キャセイパシフィック航空の"Asia Miles"、カンタス航空の"Qantas Frequent Flyer"、ブリティッシュエアウェイズの"Execuive Club"の3つに絞られます。このうち3つ目の"Execuive Club"は、一定以上のランクの航空券でブリティッシュエアウェイズ便に乗った実績がないと入会させてくれない上に、エコノミークラス搭乗時の加算率がとんでもなく悪いので無視して構いません。 ●キャセイパシフィック航空 "Asia Miles"[2] 3千マイルといった少ないマイル数から特典交換が可能なこと、航空券以外の特典が豊富なことが特徴です。日本への乗り入れ便が多いこともあり日本語サイトの内容も充実しています。またJALとの提携があるのでJAL便の特典航空券に交換することも可能です。 入会前搭乗の加算は入会1か月前の分まで可能なので[3]、今すぐ入会し引き続いて事後加算手続きを行えばマイル加算できます。入会はオンラインで可能で[4]、その場で会員番号が発行されます(プラスチックの会員カードは一定以上のマイル加算実績ができてから送られてきます)。上で述べた必要書類を揃え、Asia Milesの事務局に送ってください。このほかオンラインからでも(書類の送付なしに)手続き可能なようです。 "Asia Miles"の難点はマイルの有効期限が比較的短いことです(獲得から3年経過した四半期末で失効)。ただし手数料を払って期限を延長したり(アジア・マイル リニューアル)、不足分のマイルを買い足したり(トップアップマイル)、家族や友人とマイルを融通しあったり(アジア・マイル トランスファー)することができます[5]。 また長距離の特典航空券はよいのですが、片道の距離が1200マイルを切るような短距離の特典航空券は必要マイル数が割高になります。 ●カンタス航空 "Qantas Frequent Flyer"[6] 入会前搭乗の加算はこちらも入会1か月前の分まで可能です。またマイルの有効期限が「最終の加算または減算から36か月」となっており、それ以内の間隔で貯め続ければ実質的に無期限に貯められます。 難点は特典交換に必要なマイル数が多めであること、日本に提携会社がないことですが、後者に関して言えばJALがoneworldに正式加盟すれば解消されそうです。その際には「JALに乗ってマイルを貯める」や「JAL便の特典航空券に交換する」こともできるようになるでしょう。 入会はこちらもオンラインで行えます[7]。プラスチックの会員カードは発行されませんので、次回以降の搭乗の際はチェックイン時にプログラム名と会員番号を口頭で告げてマイル加算を依頼します(どうしても会員カードが希望ならば有料で発行してもらえます)。事後加算の手続き方法は[8]、日本の連絡先は[9]をご覧下さい。 念のため、アメリカン航空の"AAdvantage"[10]についても述べておきます。 ●アメリカン航空 "AAdvantage" マイルの有効期限が「最終の加算または減算から36か月」なので、それ以内の間隔で貯め続ければ実質的に無期限です。加えてJALと提携しており、正規割引運賃以上の航空券ならJAL便での加算も可能なので、それで期限を延長することも可能です。 一方提携他社便に搭乗する場合は、加算対象外の運賃や加算率が低い運賃が少なからず存在するので不便です。特にキャセイパシフィック航空の包括運賃航空券は大半が加算対象外なので痛いところです。 [1] AAdvantage規約 http://www.americanairlines.jp/aadvantage/earn/index.html [2] Asia Miles http://www.asiamiles.com/jp [3] Asia Miles 入会前加算 http://www.asiamiles.com/jp/site/terms/1,,117609,00.html 「事後加算申請」の6.をご覧下さい。 [4] http://www.asiamiles.com/jp/about/join/1,,117548,00.html?WAtxn=900&WAright=JoinNow [5] http://www.asiamiles.com/jp/site/terms/1,,117609,00.html 「アジア・マイル トランスファー/リニューアル」および「トップアップマイル」の項をご覧下さい。 [6] Qantas Frequent Flyer http://www.qantas.com.au/international/jp/frequent_flyer/index.html [7] Qantas Frequent Flyer 入会 http://www.qantas.com.au/international/jp/frequent_flyer/joinff.html [8] Qantas Frequent Flyer 事後登録 http://www.qantas.com.au/international/jp/frequent_flyer/missingpoints.html [9] カンタス航空 日本連絡先 http://www.qantas.com.au/international/jp/contacts/contactspartners.html [10] http://www.americanairlines.jp/aadvantage/ [11] http://aadvantage.org/aadv_earnmiles.htm [12] http://www.americanairlines.jp/aadvantage/request/index.html *1 少数派であるがキロメートル単位で計算するFFP(フィンランド航空"Finnair Plus"など)や、独自のポイント制で計算するFFP(イベリア航空"Iberia Plus"など)もある。 *2 区間マイルに対する加算マイルの割合を「加算率」などと呼んでいる。 *3 「自社便(アメリカン航空便)の搭乗に限り、1か月前までは遡って加算してくれた」との情報も一部にあるので[11]、ダメでもともとで同社の日本事務局に問い合わせてもよいでしょう。連絡先および事後加算申請の方法は[12]に出ています。

milkymick
質問者

お礼

とても丁寧な回答をありがとうございました。これだけの内容を調べて書かれるのに、さぞお時間がかかったことと存じます。おかげ様で、マイレージについて基本的なシステムと現状が分かり、とくに3の提案はとても助かりました。Umadaさんのこの具体的なアドバイスがなければ、初心者の私は途方に暮れて何もできなかったと思います。先ほどオンラインでキャセイパシフィック航空 "Asia Miles"に加入手続きをすませました。ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • tabizaru
  • ベストアンサー率11% (172/1454)
回答No.3

その通りです。 アメリカンならアドバンテージプログラムです。 何処に行ったのか判りませんが1万以上にはなったと 思います。 使うのは日本航空便で使います。キャンペーン時1万で国内線 に使えます。 今後アメリカンに乗る予定がないのなら他の提携グループに 入った方が良いですがマイルが付かない場合が多いです。 今後は格安航空券でマイルを付くのがだんだん無くなって行く 傾向にあります。 もうマイルで・・・と言う時代は終わり?かも知れません。 ですが付け替える

  • ROGERKO
  • ベストアンサー率0% (0/4)
回答No.2

海外旅行へ行くと、それをきっかけにマイレージを貯めたくなりますよね。参考になれば、よいですが。

参考URL:
http://www.mile-tatsujin.com/
  • nrb
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回答No.1