初代ウルトラマンは、コスチュームBタイプまではブーツではなくて、地下足袋の改造でした。コスチュームCからはブーツですが、靴裏をはがして扁平にしています。服を着ているのではなく、肌なのか服なのかわからないようにするのが造形の目的だったので、ブーツを履いているという認識はありません。
ウルトラセブンから、調達が簡単、コストが安い、撮影がスピーディになる、という理由でオートバイ用の手袋とブーツを流用しました。
第2期特撮ブーム時には、特撮ヒーロー専用の動きやすいブーツが特注で生産されています。手袋も同様。円谷、日本現代企画、ピープロなどの変身ヒーローのコスチュームの基本は、ウルトラセブンの手袋とブーツ姿でしょう。視聴者に受け入れられたので、これでいける、と判断したのでしょう。
仮面ライダーは、「オートバイに乗る姿をそのままヒーローにする」という石森先生の明確な意志があったので、ブーツを履いているのが当然です。動きやすさ、戦闘性能は2の次でした。東映の石森プロヒーローはこの姿が基本になったよう思います。
人造人間キカイダーに登場したクレイザイキングやグリーンマンティス、戦闘アンドロイドなどは、ひも靴をはいています。動きやすさ優先だったのでしょう。キカイダーもブーツとは言い難い靴を履いてます。
東映版スパイダーマンは通常上履きでした。高所作業用のゴム靴を着色してはいているシーンもあります。
以上、ご参考までに。
お礼
ありがとうございます。 あなたはいい意味で、かなりのオタクですな。尊敬します。 自称オタクの私も、存じませんでした。