こんにちは。
このような場所でこのような質問をすると言う事は、素人ですよね。
という前程でお話させていただきます。
遺伝子疾患などと言う難しい話をすると、素人の方には敬遠されがちなので、とにかく現実的で悲惨な話があるので、こういう話を何件も聞いた事、見た事がある、あるいは、決して可能性の低い事ではない、というのを前程でお話させていただきますね。
私の知人が、同じくプードルなのですが、私が交配のリスクの細かい事や難しい事を言ったせいなのか、少々ムキになってしまったようで、当初、交配について考えている・助言して欲しい、といった考えから、絶対交配させる!と言い出してしまいました。
結局、その知人は自分の犬(雌です)を繁殖させる手順を踏みました。
しかし、結果は本当に残念な事ながら、仔犬は全部死産で、母犬はホルモンバランスのせいか、仔犬を探し周ったりする行動を取り続けるようになりました。
この場合、母犬が助かった事は何よりも救いで、本来なら、母犬が死亡する可能性も低くありません。
知人はパニックを起こして、こんな事があって、今こんな状態なんだ、どうすればよいんだ、と言うような事を言ってきました。
私は知人にそう言われて、頭の隅では、「あれだけ、忠告したのに、対処もできないなんて、なんて無責任なんだ」と思ってしまいました。
結局母犬はボールを仔犬と思い、子育てしている、という感じになりました。
素人で、経験もなく、初めてだらけの場合、こういった事が起こった時、まず対処できません。
今の文を読んで、どこの対処がどう悪いのか、分からないという事は明らかに勉強不足です。
普通は、ブリーディングを目指す者は経験豊富なブリーダーについてもらって、最初は師の交配を見ながら、手伝いながら教わります。その後、ある程度経験を積んだ後、自分のブリーディングを始めます。
こういう手順を踏んでいれば、死産を体験した母犬への対処にどうすればよいのか、わかるんですよね。
それに、わからなくても、素早く正しい行動を教わる事も可能なんです。
しかし、もし、教わる方もおられず、今までに経験がなかった場合、母犬への対処はできません。
こうなった場合、誰か不幸なのか、まぎれも無く、犬ですよね。
母犬が死亡する可能性
仔犬が死産の可能性
両方が死亡する可能性
親犬の遺伝子次第で、仔犬が障害持ちの可能性
親犬の遺伝子次第で、仔犬の寿命が短い可能性
上記の3つは、正しい血統管理をされていたとしても、可能性は十分あります。
だから、経験や他の犬がいる事で対処する必要がある事、一般の家庭では対処は難しいという事、対処できなかったら、不幸なのは犬です。
下の2つは、ペットタイプの犬なら高い可能性で付きまといます。
正常でない仔犬を人に譲るのは、持っての他です。
自分で全部面倒を見るのが責任です。
場合によっては、仔犬を安楽死させなければならなくなります。
私は、こういうリスクが高い確率である事を理解した上で、仔犬を譲らない事、母犬にどう対処するのか、全て飼い主の責任で行って欲しい、と思います。
苦しむのはどんな場合でも、犬です。
それを回避してあげるのが、飼い主の責任だと考えています。
お礼
とてもご丁寧に教えてくださってありがとうございました。よくわかりました。