初心者の方と言うことで、道具が判りません。
例えば、我々の言う投げ専用の道具を使用して100~160m位かっ飛ばす「投げ釣り」と、磯で大物を狙う「磯投げ」、万能竿や磯竿で80mまでの距離を投げる「ちょい投げ」とでは、アドバイスが全く異なります。
・投げ竿の商品名
・リールの商品名
・対象魚
・釣る場所(磯,砂浜,防波堤)
これを書いて下さると、アドバイスがし易いのですが...
それを前提でお読み下さい。
3号と5号では太さが違います。
太さが違えば、引っ張り強度が違うのです。当たり前ですね。
日本の号数表示は強度ではなく、太さの単位で表します。
同じ号数でも製品によって強度が違う場合があり、一概に5~6号なら何でも良いか...と言われると、正解だとは言いかねます。
地元の方のおっしゃることは、
海草を引っ掛けてしまうと、水の抵抗でかなりの重さになるため、3号では重さに負けて切れてしまう..という意味です。
糸が切れて釣りになりませんので、地元の人の言うことに従いましょう。
上級者は、できる限り細い糸で風の抵抗を避け、150m先のわずかな障害物の切れ目に的確に投擲できたりするのですが、
それは練習を重ねた成果ですので、初心者は、少し太めの糸を使用しましょう。
「5~6号は」とお聞きになったのなら、ナイロン6~8号を使いましょう。
なお、投げ釣りに使う道糸には、PEラインやナイロンが主に使用されます。
PEラインの場合、擦れには弱いですが、ナイロンより細い号数で強度があります。
それに細い糸は、風の抵抗を受けないので、飛距離が出るというメリットもあります。PEラインは伸びが少なく、アタリは明確に出ますが、魚側が違和感を感じて餌を放してしまう率も高くなります。また、高価ですので、障害物の多い場所では使いたくならないでしょう。
本来は、状況や魚種に合わせて、適切に選択するのです。
しかし、初心者は糸を切る率が高いので、ナイロンラインで良いでしょう。
第一投で6000円のPEラインが切れてお仕舞い...では悲しすぎますからね。
力糸とは...
投げた瞬間、道糸の先端にはもの凄い力が掛かります。
そこで道糸より太い強度の強い糸で力の掛かる部分を補強して、切れないようにするのです。
そして、万が一道糸が切れた時、最も強度の弱い、力糸と道糸の結び目から切れてくれるため、道糸をなくさずに済むのです。
160m巻きのスプール(リール)で道糸が先端から40mで切れてしまえば、もはや残った120mはリールの縁の抵抗で飛距離が伸びず、使い物になりません。
加えて、糸が海底に接する部分は擦れて弱くなってきます。
海底に接する部分を力糸にすることで、力糸だけを交換するようにし、道糸を短くしないようにする意図もあります。
力糸の選択は、初心者の方ですので、テーパーラインが良いでしょう。
つまり先端と先端で太さが異なる糸です。
3号→12号 5本入り などと書いてあるものですね。
この小さい方の号数を道糸の号数か同じか1号太いものにし、
【錘-12号力------3号力-3号道糸----------------】
といった具合に繋ぎます。
どうせ消耗品ですので、初心者の方が力糸には拘る必要はありません。
5~6号という太い道糸になってくると、テーパーラインは売っていないかもしれません。
なぜなら、十分な強度があり、テーパーラインを使用するほど慎重になる必要がないからです。
その場合、8~10号程度の糸を10mほど、道糸の先に結んで下さい。
もし、「ちょい投げ」なのでしたら、力糸は不要か、障害物避けのために5mほど繋ぐだけで良いと思います。