- ベストアンサー
有田焼・古伊万里・鍋島などにある青・赤・金の絵付けについて
恐れ入ります。お伺いしたいのは、有田焼・古伊万里・鍋島などにある、青・赤・金の絵付けについてなのですが、あの赤・青・金での毬や華や格子柄やその他の図案、古典的な柄が描かれておりますが、あれは全部〔手書き〕なのでしょうか。 いまいち良くわからないのですが、あの模様は、そもそも全部〔手書き〕なのでしょうか? それとも何かプリントの技法か何かがあるのでしょうか? もしプリントという方法があるのなら、それを見分ける方法などがありますか。それと、プリントの物は本物の有田焼ではない?のですか。 その辺りの事に詳しい方がいらっしゃいましたらお教え下さい。折角買うのなら知識をえて、良いものを買いたいと思っております。それでは宜しくお願い致します。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
現在は転写シール(プリント)で作成されているものが多いです。まず簡単な見分け方としては、値段をみるのが一番でしょう。同じ絵の場合桁が違います。 ランクとしては鍋島焼き(伊万里大川内山)が一番上ですので、最近描かれたものでは高台皿などは5寸で柄にもよりますが大体5万から10万円くらいで安いほうではないでしょうか。古くて保存状態が良いものは数百万から数千万するものもあります。 伊万里と有田を一緒にすると現地の人に怒られます。唯一の官用窯ですからそうでしょうけど。 有田焼は有田で作られたものの総称ですので、転写だろうが手描きだろうが有田焼は有田焼です。古伊万里は伊万里港から輸出が盛んだった頃に焼かれたもので、広くは九州一帯の焼き物の総称です。こちらも全部手描きというわけではありません。転写の歴史は意外と古いので、今のようにシートでなくてもハンコのようなもので模様をつけていたりします。鍋島焼きも転写で作ってあるものもあります。有名な窯だからといってすべて手描きではありません。 一部転写で、色を塗ったり線描きが手描きなんていうのもあります。そもそも転写は和食器も洋食器も大量生産やコスト削減のために考えられたものですので、お値段が手描きより安いのが特徴です。それと色を複雑に使うとこれもコストが上がるので、特徴としては使用色が少ないというのもあげられます。染付けだと単色ですが・・・。ただ、かなりの色が使ってあってそれなりに見栄えがするものは結構なお値段するので、一概に安いとはいえませんね。それと手描きでもちょんちょんと塗ってあるだけだったり、ラインが雑でいかにも急いで描きましたみたいな感じのものは安いです。 青は下絵付け(染付け)と言って素焼きに描いて釉薬をかけ、焼きます。赤や金は上絵付けといって釉薬の上に絵を描いて焼き付けます。ので、長年使っているものは赤や金が剥げているものもあります。最近はイングレーズといって釉薬の上からブルーを1300度くらいで焼付け、染付けの風合いを出しているものも多く見られます。 転写は技術的にあがっているのと、原画は職人さんが手描きで起こすので見分けるにはかなりたくさんのものを見て経験するしかないでしょう。 鍋島焼きや有田焼のコレクションは足利の栗田美術館にたくさんあります。かなりオススメです。1日中器を見ていても見切れないほどあります。完成度の高い、いいものがおいてありますので、一度行ってみてはいかがでしょうか?時代によって釉薬の色や器の形、絵の具の発色などが違います。とにかく自分の目で見て、できれば触れる事が大切です。 それと器とは出会いがありますし、生活の中に密着しているものですから、転写でも手描きでも自分の気に入ったものを手にすることが一番だと思います。人の批評や流行に流されず、いいものと出会えることを祈ります。 確実に手描きを求めたければ、窯や職人さんから直接買うのがベストです。
その他の回答 (1)
- msmk
- ベストアンサー率41% (77/186)
本来は、すべて手作業の絵付けです。本焼き後に絵付けして低い温度で焼き付けています。 ただ、最近のプリント技術は向上していますので、見分けるのはかなり難しいです。 プリントかどうかは器が2個ある場合はよく見較べて細かくチェックする。筆のかすれ具合や色あいをよく見てください。 手書きでも同じ絵付けの器は必ずあるはずですから同じ絵付けの器を数多く見て見る目を養ってください。 見較べる器がないと難しいです。
お礼
ご回答、有難うございます。 難しいですね。この前購入したものが、明らかにプリントでしたので、「こういうものなのかな?」と思ってしまいまして…。 有田などの綺麗な模様の器の、今の状況(プリントが主流? 値段を出せば手書きも有るの? それともプリントは馬鹿に出来ない良い品として出ているの? それともやはり如何でも良い安価品? 裏の名や窯名はあてになるの? もう色々で)を知っておきたいなというのがありまして、ご質問いたしました。
お礼
ご回答、有難うございます。 >転写だろうが手描きだろうが有田焼は有田焼です。 ああ〔納得〕です。判りました。そういうことですね。 >色を複雑に使うとこれもコストが上がるので特徴としては使用色が少ない >色が使ってあってそれなりに見栄えがするものは結構なお値段 >手描きでもちょんちょんと塗ってあるだけ、ラインが雑で~安い。 これも納得です。 まずは色々見て、目を養うのも大切ですね。これは楽しみです。 あまり窯名にこだわらず、生活に使う品は値段も安くて良いのでプリントや一部プリントで〔絵の綺麗〕なものを購入して、絵の本当に気に入ったものが出たら、高くても手書きの良い品を購入しようかと思いました。