はじめまして。HIV感染者です。
>感染しても発症するまでは全然症状はないものなんですか?
感染経過とすれば。。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染すると暫くして、急性期症状と云われる症状が出る場合があります。急性期症状を過ぎると無症候性キャリアと云う時期に入り、基本的に無症状(潜伏期間ですね)この、無症候性キャリアの時期が数年~10年経つとAIDS発症となります。
つまり、
感染⇒急性期症状⇒無症候性キャリア⇒AIDS発症
*AIDS発症とは、HIVに感染した事によって極端に免疫力が低下(数値で言うとCD4(免疫力)が200以下)をし、普段何の問題も無いウイルスや菌に感染してしまう状態の事です。日本では23種類と決まっていて(AIDS発症指標疾患)いずれか1つでも感染したと診断されるとAIDS発症と成ります。
と感染経過になります。が急性期症状と云う症状は必ず出る症状では有りませんので、急性期症状に気が付かない(無かった)と云う場合、無症候性キャリアの時期も何も症状はありませので感染して居る事にずっと気が付かずにAIDS発症と成ってから感染して居る事に気が付くと言うお話しは、HIV感染症では不思議なお話しでは無いのです。。
HIV感染症の治療は、抗HIV薬を服用する事なのですが、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染したら即治療開始とは成らないのです。治療開始基準がありますので、感染初期の場合や感染して暫く経過して居ても治療開始時期では無い場合、経過観察と云って定期的に血液検査を行い、数値(CD4(免疫力)/ウイルス量)を見て行き治療時期を判断すると成ります。HIV感染症では血液検査を行い数値を見る事で病状の把握がほぼ出来ますので・・血液検査で状況を見て行くます。これは、治療を始めてからも同様で定期的血液検査は続けて行きます。薬の効果を診る判断も可能ですから。。
現在では、この抗HIV薬を服用する事で(カクテル療法と云って数種類の抗HIV薬を組み合わせて服用します)、かなりの効果があり10年以上まえでしたら、感染=死 でと云う理解でしたが現在は、慢性疾患の考え方に成って来ています。また、感染してからと生活が悲惨と考えてしまうかも知れないですが・・基本的に全く普通です(他の持病や体質は別として)。仕事も生活も今まで通りに行う事が出来ます。感染者なのか?と思うくらい見た目では全く判断は出来ないです。メンタル面に関してはなかなか直ぐに回復と云う事は出来ない場合もありますが・・
また、AIDS発症をしたら終わりと思って居る方も居ると思いますが、AIDS発症をしても治療を行う事で回復は可能です。(回復と云うのは、免疫力の回復です)AIDS発症をされた方で元気に回復し仕事も生活も普通に行って居る方多くおりますので・・
とHIV感染症についてお話しをさせて頂きましたが・・日本でも確実に感染者数は増加しております。今後も今のままで行くと増加傾向を辿ると思います。HIV感染症は、個人の意識をもっともっと強く持つ事で感染を未然に防ぐ事が可能な病気であります。まだまだ、HIV感染症は「他人事」の病気と思って居る方多いです。感染不安に成って初めて身近に自分にも関係する話しだったと気が付く事は少なくありません・・・感染すれば完治はありません。抗HIV薬の服用(治療)が始まれば一生服用しなります。抗HIV薬はとても強い薬ですから副作用の問題もありますし、薬耐性ウイルスの問題も出て来ます。
当然感染者数が増加を続けて行けば・・医療費の問題も出て来る事と思います。HIV感染症は高額医療になりますので・・治療を行なう様に成ると更生医療などの医療軽減の方法を取って行っています。ですが、このまま行くと軽減措置もどうなのか?とも思います。HIV感染症は、抗HIV薬の治療が受ける事が出来なければ・・生き続ける事は出来ない病気ですから。。今現在の感染者だけの問題では無くて、これからの問題でも有る訳ですね・・偏見・差別も残る病気でもありますから・・・色々な問題はまだまだ沢山有る訳です。。
>風俗が流行ってる中、行ったことのある旦那さん、男性は少なくないと思うのですが、もし感染してたら奥さん彼女のも移りますよね?
こういうことは考えてないのでしょうか?
正直、殆ど考えて居ないと云っても良いと思いますね。先にもお話ししましたがHIV感染症は「他人事」の病気ですから、自分がまさか?関係ない。と云う方多いですからね。感染不安に成って初めて身近な病気と成る訳ですね。。