hirorotti様
すみません、超長文です。よろしければどうぞ。
全く私の考えが間違っているかもしれませんが、ある事実と独自の推論から、はなはだ申し訳ありませんが、日曜日、ラインクラフトの連対(百歩譲っても1着)は「危ない」と予想します。もちろんエアメサイアはさらに危ないと思います。
本レースは大波乱の結果に終わるでしょう。
まず、ポイントになることとして申し上げたいのは、競馬において重要なのは過去にマイルG1を勝ったとか、そういうことではなく、あくまでも今回登録したメンバーの中での「力関係」ただ1点ということです。
ポイントになるのは、昨年暮れ(12/18)の阪神牝馬Sだと思います。ここでラインクラフトは、既に引退したアドマイヤグルーヴから0,6秒離された4着に終わりました。
1 アドマイヤグルーヴ 1,34,5
2 マイネサマンサ 1,34,6
3 レクレドール 1.34.6
4 ラインクラフト 1,35,1
確かにラインクラフト(以下ライン)は、4角まで逃げて強いレース振りでした、バテなければ。
いいレース振りでも大きな着差をつけられてしまうと結果として、それが致命傷となって(シナリオとなって)負けるのが競馬で、厩舎関係者もこの着差に多くの注目をはらっています。
例えば、昨年の天皇賞秋では3着に粘ったダンスインザムードは、その前の年の天皇賞秋でゼンノロブロイの僅差2着に粘った実績がありました。
そのダンスインザムードを2,5秒突き放したヘヴンリーロマンスが結果として天皇賞馬になったことは何ら不思議なことではありませんでした。もっと言えばヘヴンリー陣営(山本厩舎)は札幌記念後、即天皇賞直行を決めていたのも、大いに頷けるというもの。
(古馬G1馬ゼンノと僅差のダンスに圧勝したんだから、ウチの馬にも必ずチャンスがあるはず…)
師はそう思ったに違いありません。
つまり、昨年天皇賞の中心馬は、スイープトウショウでもなくハーツクライでもなく、いわんや、通常トライアルレースの位置づけにある「毎日王冠」勝ち馬ライズペガサスなどでは決してなく、ダンスインザムードだったということです。だからこそ、府中牝馬ステークスで全く見処のないレース振りをしていたダンスが人気薄ながら3着に粘れたということです。
競馬とは、このようにポイントになるレースで僅差ないしは圧勝した馬が、より格の高い馬を逆転するという構造になっているわけです。
さて、今回のレースです。
現在ラインはマイネサマンサに0,5負けた状態で出走することになります。これが大きなポイントになります。
確かに前走のラインのレース振りは悪くありませんでしたが、馬からは決して過去に刻んだ着差の履歴というものは消えはしません。
過去にクイーンステークスで素晴らしいレース振りでダンスを退けたレクレドールに、上記レースではラインは負けています。
しかし、マイネ、レクレ共にこれまでの実績からそれほどの馬ではないということは明らかです。
ですから、巷の評価とは全く違い、私の眼には今回のレースは大混戦とうつります。結論として、今回のレースの中心馬はマイネサマンサ(軸という意味ではありません、レースの中心を担っているという意味です)、そしてマイネと僅差の着差を持つ馬にチャンスがあるのではないかと考えています。
ラインは上記レースでバテて4着なのに2、3着馬より人気になってはまずいでしょう。
先日の皐月賞にしても、G1(朝日杯)馬フサイチリシャールに完全先着していたのに人気薄だったメイショウサムソンが1着となったことも想起されます。
もう一つ、つけ加えるなら、ラインの中間の気配の乏しさは一体何なのでしょう?
前走から中4週で、先週の時点では1本しか追っていませんでしたよね?
そして、最終追い切りも芝コースでの平凡きわまりないもの。
以前ラインは、前のレースで圧勝(0,7秒!)していながら、次のレースで人気を裏切るという「実績」を残しています。
面白いことに、この「前のレース」ファンタジーステークスで1番人気だったのはラインではなく、ライラプスだったということです。当時の評価から考えても、ラインはその後かなり頑張っていると思いますよ。しかしそれがまた逆に仇(あだ)になるのも、競馬です。
私には、ライン陣営は「今回は負ける」ことを覚悟した仕上げにしていると感じられますが、いかがでしょうか。
補足
そういう意味じゃなく過去の桜花賞という意味です