ヒータ類の説明は既に良い物が出ていますので割愛させて
貰うとして....。
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>エアコンはあるけど、電気代がかかる気がするので他
>の暖房器具がほしいなぁ
確かにそういうイメージがありまして、使い方では
相当暖房費のアップになるんですね。
タダ、ここで注意。
部屋にいて暖かく感じるか?ってのは、もちろん部屋全体
の温度も関係するんですが、もっと大切なのは体表面の
温度でして(体表面温度っていいます)、その中でも
足下の温度に関わってくるんですね。
詳しく書くと
ケースA:エアコンやストーブで部屋全体の温度
を上げる。
ケースB:エアコンやストーブ+床暖房
の二つの場合で「室温が何度になったら暖かく感じる?」
ってのを実験したんですね。
すると、ケースAの時よりBの方が、少ない人で3度
前後、凄い人なら7~8度も「低い室温で暖かく感じ
た」って結果が出たんですよ。
※:暖かく感じるまでの体表面温度にするには
ケースBが優れているって話です。
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そして次に暖房のコスト
部屋全体の温度を上げる暖房器具の燃料費を手元のデー
タで見ますと
条件:現在主流の8畳~10畳程度の部屋の平均気温
を20度前後に保つ場合の、1時間あたりのラ
ンニングコスト
結果:石油ファンヒータ 10円弱程度。
エアコン(インバータ) 13~17円程度
セラミックファンヒータ 15~19円程度
(ただし、小型なので複数台の設置が必要)
石油ストーブ 石油ファンヒータと同等
ガスファンヒーター 20円前後
なんて感じですね。
注:厳密な測定条件や測定環境、数値などは社外秘
なのでご勘弁を。 また、測定条件で変化もあ
りますので、相対的な目安としてどうぞ。
これから見るとエアコンは意外と安価で、部屋の空気を
汚しませんから、換気にかかるコストも含めて考えると
暖房器具としては優れていまして、ここから「エアコン
で部屋の温度をある程度にキープ(上げて)しておき、
あとはホットカーペットで足下を暖めると、部屋が暖か
く感じる」という方法が浮かんでくるんですね。
もちろん、エアコンの代わりにガスファンヒータもしく
は石油ファンヒータでもOKですが、石油の使用に不安が
あるなら、エアコンとホットカーペットの併用が、安く
て暖かく過ごせる「賢い選択」になるかもしれませんね。
※:温風が吹き出す方式なら何でもOK。
単純なストーブは、部屋の上にばっかり暖気が
昇っちゃって、平均室温のキープには適さない
場合が多いですね。
また、ホットカーペット下の断熱にも要注意。
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最後に蛇足ですが....。
ワンルームマンションや小さな間取りのお宅の場合。
ブレーカー容量の関係で、ホットカーペットを使いながら
他の電気を喰う器具(例えば電子レンジとか炊飯器とか)
を使うとブレーカーが落ちる場合もありますから注意。
自分で容量計算出来ない場合は、電力会社にでも問い合
わせてみてください。
また、ホットカーペットの上(特に温度調節スイッチの
周辺)に他の暖房器具を置いちゃうと、温度調節が上手
く行かなくって、最悪は火災や故障の原因になります
からご注意を。