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曲名のつけかた
クラシック初心者です。基本的なことなのですが、曲名のつけ方について教えてください。 CDの曲名をCDDBから落としてきたら 「Symphony No. 25 in G minor, K. 183: I. Allegro con brio」 となっていました。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1678068の質問からコロン前までは 「ジャンル」,「番号」,「タイトル(副題)」,「調性」,「作品番号」 だと理解しました。 (1)その後ろは楽章、速度記号だと思うのですがそれでいいのでしょうか? (2)このコロン以降は楽章の曲名として利用されているのでしょうか?それとも単に速度記号を付随させるのが慣習となっているのでしょうか? (3)楽章によって調性がかわる場合もあるかと思うのですがその場合はどの楽章から取るかは決まっているのでしょうか? 以上3点ご回答よろしくお願いいたします。
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再度こんばんは。mariocecです。 同じ曲がAndantinoになったりAndanteになっていたり、と言うこと。 ちょっと信じられませんが、可能性として考えられますことは 1)出版社の間違い。書写した人の間違い。 2)間違いではなくて研究・考証の結果少し違う楽譜になったりする。これを○○版などと呼んでいます。 2)発表した後になって作曲者本人の手によって改定された。・・・書き直し常習犯もいたらしい。 しかし、Andanteとvivaceの取り違えならありえませんが、それはともかくとして現実の音楽現場においてAndanteとAndantinoの厳密な違いはあまりないと思います。何故ならある程度は演奏者の個性なり曲解釈の範囲内だからで、それは表情記号速度記号のもつ宿命です。音の大きさの目安であるpとppの違いだってそうですし、一分間あたりの基準音符の数などは厳密な数字で表されてはいるもののやっぱり参考にする、という程度です。もし表現の絶対値的な厳密性が問われるとするならば、極論すればどの演奏者を聞いても同じになってしまい面白くありませんね。 でも言葉としては違うものですから気にはなります。このような時には例えば標準音楽辞典(ちょっと高いです)あたりを頼るか、もしくは検索範囲を広げて見て多数決に拠るなどをされると如何でしょうか。
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#1です。補足の件ですが, 同じくモーツァルトの25番の第2楽章のことでしょうか。 それなら,Andante です。 Andantino は間違いです。 同じ曲で速度表示が異なることはありません。 また,Andante や Andantino は速度を表す標語で, 曲想を表す標語ではありません。 第1楽章の con brio は曲想を表す標語です。
お礼
やはりどちらかが間違いというのが正しいようですね。ちなみに曲はフルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299(297c) IIです。 ちょっと考えれば当たり前のことなんですが、全く無知ゆえに、とんでもないことまであり得るように考えてしまいました。 ご回答ありがとうございました。
こんばんは。 ご質問(1) おおむねその通りです。これの意味は、第一楽章で 曲想はアレグロ コンブリオという事です。 ご質問(2) 普通は「絶対音楽」に作曲家は標題をつけません。そしてその中の楽章を独立した曲として「曲名」をつける事もありません。 実際の五線紙には頭に大きくIとかIIとか楽章の番号が付き、その下から楽譜が始まるのですが、どの楽章でも最初の小節のすぐ上に作曲家がこの部分はどのように弾いてくれという指示が書き込まれるのが常です。その途中で雰囲気が変わる時にはその都度違う指示が書き込まれます。 なので曲を紹介するとき、楽章番号の他に付け加えるならその最初の指示を使うしかありません。楽章の紹介の際に別にそれがなければならないという決まりはありませんが、書けばそれを見て、「あ、そうそう その楽章は勢いをつけて速く始まるあのメロディだ」と思い出す事が出来ます。紹介する側も紹介を受ける側もそれがあると何となく落ち着く、みたいな効果があると思います。 付け加えるなら、Allegroは速度を表す言葉ですが、con brioは演奏する時の表情(感じ)を指示する言葉です。 ご質問(3) 決まっています。第一楽章の調性を取ります。 ちなみに K183とはモーツァルトだけの作品番号ですが、ケッヘル番号と言ってモーツァルトの作品を整理して番号をつけた人の名前を表したものです。バッハにはBWVという番号が付いています。 また、絶対音楽とはその音楽を借りて何か他のものを説明・表現しようとするのではなく、音そのものの美学を追求する目的で作られるものです。それを聴いた聴衆が何かを思い浮かべるかどうかとは関係ありません。とは言え、絶対音楽と標題音楽の合いの子的な曲は確かに存在しますけど。 付け足しが長くなりました。
補足
こちらにまとめて失礼いたします。 hikipapaさん、m-taharaさん、mariocecさん。 ご回答ありがとうございます。 数枚買ったのですが、どれも微妙に表記方法が違うものでiTunes上で表記方法を統一したく、そのためにルールが知りたく質問させていただきました。 曲想が曲名欄に入っているものと入っていないものがあるのも納得できました。皆様のお陰でiTunes上の自分ルールがめられそうです。 ありがとうございます。 ケッヘル番号は存じ上げておりませんでしたが、モーツァルトの曲にだけこの番号がついているので漠然とモーツァルトの曲につけてる番号なんだろうとは思っておりました。補足ありがとうございます。 ところでもう少し質問させていただきたいのですが、 CDDBのデータではAndantinoとなっていた曲がネットで調べたらAndanteになっていました。(楽章も全く同じです) (4)同じ曲であっても曲想が変わることがあるんでしょうか?それともどちらかが間違いなのでしょうか? よろしくお願いいたします。
- m-tahara
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基本的には御質問の通りです。 通常、コロン以降についてはこれも御質問されているように楽章についている速度指示ですので、これを曲名には入れません。おそらく、もともとは曲名に続いて各楽章の説明としてこれらが続いていて、その最初だけが残っているような形になっているのでしょう。可能であれば削除してしまって良いものです。 また、通常の場合(20世紀の一部の曲を除く)調性は第1楽章の主調を取るものです。 なお、蛇足で言いますと、モーツァルトの「K:ケッヘル番号」、J.S.バッハの「BWV」などは作品番号ではなく後世の研究者が付けた整理番号です。 作品番号「op.」は出版された作品に基本的には出版順に付けられている番号です。 ですから、ショパンの曲でも出版されていない作品番号の無い曲などがありますし、ドヴォルザークの交響曲のように出版順が本来の作曲順と大きく異なっていると作品番号が交響曲の番号と対応していない、といったものがあります。 ちなみに、御質問にあるモーツァルトのKはこれを付けたケッヘルの時代において考えられていた作曲順に付けたのですけれど、現在ではその頃とは作曲時期が違うと考えられたり実際にはモーツァルトの作品ではないと判明したものが入っていたり、とこれも正確な作曲順にはなっていません。まあ、モーツァルトの場合正確な作曲順など完全には判るものではないのですけれど。
(1) 「I」は,第1楽章 「Allegro」は速度を表す用語で「快速に」「活発に」 「con brio」は,「生き生きと」「元気に」と曲想を表す用語です。 (2) この曲については曲名としては利用されてませんが, チャイコフスキーの弦楽四重奏曲の第2楽章のように アンダンテ・カンタービレ(歩く速さ・歌うように)と 呼ばれるものもあります。 (3) 第1楽章の調性になります。 この曲の場合は,第1楽章がト短調,第2楽章が変ホ長調, 第3楽章と第4楽章でト短調に戻ります。
お礼
演奏者が「今回は少し遅く演奏しよう」なんて具合に、勝手にかえていいものなのかなとか色々考えてしまいまして。 通常であればないということがわかり安心いたしました。 CDDBはかなりいい加減ですし、サイト制作者の打ち間違いもあり得ますし、どちらかが間違っているというのが正解でしょう。 どっちでもいいんですけど、やっぱり気になりますので検索で多数決を取ってみることにします。 ご回答ありがとうございました。