都立の工業高校の教員です。
現在の状況ですが120名の在籍の内、学校斡旋の就職希望者80名、内定78名。専門学校希望者24名、内定者15名、大学進学希望者7名、合格5名、その他、縁故就職などで全くの未決定は3名です。
今年は700社弱の求人票がきたそうです。内容は寿司職人からビル管理、鉄道、電気事業など様々です。職種も企画・開発から営業、現業様々ですよ。さて、おたずねの
>企画、技術職などホワイトカラーの職種と言うのは求人が少ないですか?ですが
大手企業などの企画や開発などは流石にきませんが、ないことはないです。ちょっと前までは某自動車メーカーの開発に合格した例もあります。最近は最初から受けない傾向が強いです。挑戦して欲しいと思っていますが。技術といってもカスタマーエンジニアとか営業中心の技術などが多いです。私は基本的にお客様と接する「ネクタイを締める仕事」と「締めない仕事」と指導しています。でも「締めない仕事」でもお客様に接する仕事は沢山ありますよね。礼儀は大事です。
>未決定のまま卒業になってしまう。
就職を希望するのに、決まらない人にはどのような対応をされるのですか?ですが、
無理にでも斡旋すれば全員、就職できるだけの求人票はあるんです。しかし現在問題になっているのは定着率であり、離職率なんです。約1/3は定着せず離職してしまうとの報告もあります。ですから「まだ働きたくねぇ」などの社会的に未成熟な生徒に積極的に働きかけても企業に迷惑をかけてしまう、その結果、翌年に求人票がこなくなると後輩の生徒が可哀相です。ですので保護者の面談し納得の上で未定のまま卒業していきます。工業高校ですから上記のような数字ですが普通高なら未定はもっと高いはずです。
しかしながら「まだ就職したくねぇ」の生徒にも理由が様々あります。その生徒なりの人生設計があるので無理じいはしないようにしています。卒業してから就職斡旋をお願いにくる卒業生もいっぱいいますよ。
長文すみません。
お礼
高三の息子を持つ親です。 詳細に、ご丁寧なご回答ありがとうございました。 80の希望者に700社あれば、利害を説いた上で本人の希望する職業に就けそうですね。 全くの畑違いの求人を含めて1倍程度しか無く合わない職種でも就職を強く希望するなら、こじつけてマッチングする様な事まであるのかと思いました。 高卒からの就職は薄い-->余り選べない(進学も国公立、難関私大進学は厳しい) -->就職しても定着率が低下 --> 年齢を重ねるとじわじわ厳しくなる。 という構図があり 小学-->中高一貫 | 中学-->進学実績の高い高校 |-->国公立、難関私大 に進む以外は、中学から、高校を選ぶ時点で将来の大部分が決まってしまっているのかな?などと心配し今回の質問になりました。 >カスタマーエンジニアとか営業中心の技術など この仕事は、机の上の勉強より、工業高校で学んだ知識と直結したやりがいのありそうな仕事ですね。 ご回答ありがとうございました。