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アニメ製作会社はなぜ・・・
アニメの製作会社はなぜ放送の終了したアニメの原画や動画、設定資料などを売らない(orアニメーターに売る権利を与えない)のでしょうか? 原画は需要があるし、いい値段で売れるので収入の少ないアニメーターにとっても(年100万円以下の人もいるようです)いい事ではないかと考えるのですが・・・。今後の製作の参考にとっておくと言うのはオーバーすぎます。 どなたか公売できない理由を教えてください。 あまり関係ないですが、海外に頼るのはアニメの発展には向かないし、この分野は不景気でも落ちないことを考えると、製作会社はもっとアニメーターに利益を還元すべきです。
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20年以上昔の話ですが、当時は動画やセル画の管理といった意識がなく、 第1次アニメブームで急増したファンが製作スタジオに遊びに行くと 使用済みのものをタダであげていました。 「そこらへんにあるの邪魔だから、好きなの持ってって」くらいの感覚です。 中にはわざわざ設定画をコピーしてくれる親切なところもあったようです。 最初はお土産程度の感覚でよかったものの、次第にファンの間でプレミア価値が 付き始めると、タダでもらったものをコミケなどで高額販売する輩が増え始め、 とうとうスタジオに忍び入って大量に盗み出すような事件まで起きてしまいました。 以前はゴミ扱いだったものに需要がつくと、こういう予想しない事態が 起きてしまうものです。以来、各スタジオは無料配布をやめ アニメーターの持ち出しも禁じて、管理を厳しくするようになりました。 今の状況については詳しくありませんが、おそらくこういった 「良からぬ事件を招かないよう」な了解が続いているのだと思います。
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- misipico
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こんにちは。 原画に携わっている一人です。 権利や、アニメーターの収入の話とはちょっと違う観点から答えさせていただきます。 実際に、私も、某マンガ古書店のカタログに、自分の描いたレイアウトや、原画とその修正のセットが載せられていた経験があります。 正直言って、自分の描いた原画が売買されるのは嫌な気分です。仮に、その代金の一部が手元に来るなんてことになったとしてもです。(売値が、その作業で得たギャラより高いのはしゃくでしたけどね) 私たちの作業は、あくまで、完成作品までの一段階にすぎません。本来、外部の目に触れるべきものではないのです。 設定や原画を売るのは、いわば、絵画の下書きやスケッチを売るようなもの。(服装で言えば下着? というのは喩えが変かもしれませんが、)本来内輪のものなのですから、売る事を前提とされたくないのです。 まあ、特に好きな方々が資料等を趣味的に集めるのは仕方ない状態になってしまっているけれど、作り手が金儲けのタネにしてはいけないものではないかと思うのです。 また、もし、原画が売買される事を知っていて作画するとしたら、どうしてもそれを意識しますよね。主人公のバストショットが来たら、「これ、売れそうだな」・・・なんて、考えたくもないのですが。 アニメーターの生活を向上させる資金に、と考えていただいたのはとても嬉しいです。ですが、資金源はまた別の所に求めていただけたら、と思います。
お礼
なるほど、それには思い至りませんでした。 確かにおっしゃるとおりです。原画の売買を意識するあまり作品自体に影響がでてはそれこそ本末転倒ですね。 でも、これでこの質問も完結したと思います。 ありがとうございました。
質問者さんが言うようなことが実現できれば、アニメーターの驚くほどの労働条件の悪さは改善されるでしょうが、基本的に日本においてはテレビ局が大企業であり各方面に癒着という形で強い権限があり、しかも総務省への登録を必要とするために事実上独占市場になって新規参入がない市場でもあるために大変強い権限を持っていて、最終的にはテレビ局がアニメという日本が世界に誇る文化、芸術を守ると考えてアニメの制作費を上げてくれないかぎりなかなか難しいと思います。 本来商業アニメの制作は金がかかるものなのですが、日本では低予算で作るという悪い伝統が続いてしまったために立場的に見れば制作会社が大変弱い立場におかれています。一作当たれば、その経済効果はスゴイのですがそれが制作会社にいかず回りの大企業に吸い取られてしまってます。 このままいったらどう考えても日本のアニメは衰退してしまうし、日本の下請けという形で金では買えない技術を手に入れているアジアの国にいずれ抜かれてしまうのは明らかです。 現実的には国がアニメーターに処遇が良くなるような支援を行うのが一番でしょうね。うまく支援すれば日本に莫大な利益を生み出す可能性を秘めた産業であり文化ですから。 それと今までアニメに対する評価が不当に低かったことも国や大企業が制作会社を支援する体制が出来なかった要因の一つではあると思います。例えばアニメにもっと高い制作費あるいは支援を与えるべきだ、と言ってもアニメなんかにという風潮が今までは(現在でも結構ありますが)非常に強かったです。
お礼
ありがとうございます。だいぶ分かってきました。 でも、まだ製作会社が原画や設定資料を売ってどこの業界や企業の利益が損なわれるのか思いつきません。もっと間接的で込み入った事情があるのかもしれませんが、テレビ局の強い権限で自由に動けないということは分かりました。 しかし、アニメーターの労働条件や収入は他の職場と比べても酷いので、国は最低限、支援や協力をすべきですね。 アニメーターの心理は分かりませんが、工場で働くのと違って「好きで始めたから少しくらいの苦労は・・・」という弱みがあるかもしれません。(ストした事あるんでしょうか?) アニメは歴史が浅いし、世界的にも評価が低いのは仕方ないですね。アニメが票を得ているのは主に子供や20、30代のマニアですよね。真に芸術の域まで達しうる能力を潜在してるはずですが。 第一次アニメブーム世代の昇格に望みを託しつつ、国やテレビ局の上層部にアニメ好きな人がいればいいなと思っています。
- mikeneko777
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業界人の者ですが設定資料や絵コンテの類は 基本的に全て廃棄処分しています。 シュレッダーをかけるのが1番いいのですが 処分する枚数が毎回半端じゃないです。 大抵は紐で結んで必ず燃えるゴミの日に出します。 (分からないように隠してですが) これも盗難など流失防止の策です。
お礼
貴重な意見をありがとうございました。 これが現実ですね。 会社が発注者(テレビ局)から販売の許可を得て売ることはできないですか? 実際の販売はアニメショップに任せて(たぶん販売までやる人的、時間的余裕はないので?)、ゴミとして捨てる代わりに有効利用できると思います。不正流出の資料も、ショップが個人からの買取りではなく、製作会社からの委託販売のみに絞ればなくなると思います。(製作会社の証明書付で?) 昔よりネットが普及してるので、放送終了後に視聴者が「どこどこのシーンが良かった」と書き込めば、どの資料が売れるのか事前に分かるのでハズレはないと思います。 以上妄想でした。 売上金を給与に回せばアニメーターも安定するはずです。
- WillDesignWorks
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テレビアニメの発注者はテレビ局なので、基本的には全てテレビ局の物です。製作会社とは言え自由には出来ません。原画などの中間生成物にも版権など権利が絡みます。 また業務として作成したセル画・原画は製作会社の資産であり、アニメーターが自由に出来る物ではありません。本来会社の売上げになるべき物を特段の理由無く社員に無償で配ったら、株主や出資者に対する背任行為にも等しいです。 利益還元云々言うのであれば、給与や賞与という形で解決するのがスジです。 質問者の方が会社の経営者の立場になったら、自社製品の設計図や製造工具を社員に「自由に売っていいよ」などと言いますかね。
お礼
確かに社員に配るようなことは私もしないと思います。私が経営者なら、製品の設計図は自社の技術が流れるので売れないですが、原画なら個人が趣味で買う場合がほとんどですから会社のHPで販売するかもしれません。実際、オークションで資料が売られていますが、それによって製作会社が被害をこうむったと言う話は聞いたことがありません。 でも現状はテレビ局が許可をくれない限り(製作会社に意思がなければそもそも)無理そうですね。やはり版権は重要ですね。参考になりました、ありがとうございます。
私見ですが、アニメーターとは単なる作業員ですから無理でしょうね。
お礼
そ、そうです。ジブリ(もっと前かも)でも昔くれたんですよ~ セル画(!! 製作会社が売買を禁止する理由が良く分かりました。 ありがとうございました。