全体の概要は下記のURLに明記されていますが、ご指摘のシーンについては私なりの憶測を述べさせていただきます。
前半に衛が幼少の頃の両親と写った写真をうさぎに見せながら「今は”うさこ”が俺の家族だ。それをずっと待ち続けていた気がする」という回想シーンがありました。
「はい、おめでと」のシーンも衛が天涯孤独になり唯一の親友フィオレ(この劇場版のオリジナルキャラなのですが)との決別を前にし悲嘆にくれていた所に幼いうさぎが現れバラの花を渡します。将来、彼の前に新しい家族として出会うことの予知的な意味での「おめでと」ではないかと思います。そしてそれが双方の前世で恋に落ちたプリンセス・セレニティとエンディミオンの再会を暗示しているのかもしれません。
ただしこの時のうさぎ、衛ともそのことを明確には認識していないようです。うさぎの弟(進吾)が生まれたことを直接の表現に用いていますが、衛と進吾が深い関わりを持つエピソードはTV、劇場版とも見られず弟のことは深い意味はないと思います。
そのバラも衛がフィオレと別れのときに彼に渡したものですが、「君のことも決して忘れない、いつまでも元気で」といった吹っ切れた心情ではと思います。
ちなみにこの劇場版Rは完全オリジナルストーリーで正規版のTVシリーズとは若干食い違う点も見られますが、全体はRのスペシャル編というよりは無印(初代)のセーラームーンの基本テーマのおさらい的な演出が目立ちます。
放映当時TVシリーズのR編がドタバタと新展開を繰り広げる中、初心に帰らせるような内容を見せてくれたと覚えています。ラストシーンも衛が加わっている以外はTV(無印)の最終話のクライマックスを彷彿させました。
TVシリーズとの関係を大きく崩すことのなく「セーラームーン路線」の共通テーマを絡めたオリジナル作品として成立させたことが、この劇場作品の優れた点だと思います。
今ひとつ回答になってないかも知れませんが、私なりの感想です。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 回答を拝見して、あ~なるほど・・・と思いました。 生まれてきた弟に対しては私もそうじゃないかな?とは思っていましたが、 生き残ったことに対してだとは思いつきもしませんでした。 私も劇場版の中ではRが一番好きで、しょっちゅう観ているのですが、 今まで何を見ていたんだろう?ってカンジですね(笑) お答え頂いてありがとうございました!