香水というより、香りの水なんですが、ヘッドスペース法というやり方で、香気成分を採取して作る香りがあります。
バラが、バラのまま、香ります。
普通、香りの抽出は、エタノールなどを使うので、香りの成分のうち、香水として採取できるのは、70%くらいと言われています。
ヘッドスペース法は、香りの香気そのものを採取して、それを分析機にかけて、成分を割り出して、同じように再現するもので、本物の香りの、90%の再現が可能と言われています。
この方法は、天然成分にあくまでこだわる、ごく一部のブランドからは軽蔑されていますが、多くの有名ブランド(国内外問わず)で盛んに使われるようになっています。
で、私のオススメは、日本で真っ先にこの方式で香りの水を作ったペリカン石鹸です。
無印良品などにも商品を卸している、老舗です、確か。
下記のHPで出てくると思うんですが……。オンラインショップではないみたいで……。
何しろ全国的なメーカーなので、どこかで買えると思うんですけれど。
どうしてもなければ、メールで問い合わせればどこで買えるかおしえてくれるとおもいます。ちなみに、HPのアドレス、もし違ってましたら、「ペリカン石鹸」で出てきます。
ここの香りのスプレイ、安価で、香水香水してなくて、いいですよ。
バラ以外にもあります。他の花とか、あと、果物とか。
私の知人にプレゼントしましたら、気に入ってくれて、「バラは夜寝るときつけてるの」とか。
で、昼間は、幼稚園で働いてるんですが、アプリコットの香りのをつけてくと、園児から「くだものの匂いがする」と、別の意味で騒がれるそうです。
ところで、前述の、頑固に天然成分にこだわるブランドとは、ジャン・デプレのバラ べルサイユで、100%天然のバラのみ(それも確か同一品種)を使った、逸品中の逸品で、こんなところはもう他にはないかもしれません。興味がおありなら、一度まとってみるのも良いかもしれませんね。
それと、ちょっと変わったところでは、バラではないのですが、ポーラのリリアスというのはすばらしくいいですよ。白百合の天然香料を基調にした香りなんですが、清潔で、涼やかで、でも甘さもあって、有名でないのがものすごく残念な……。ポーラのパヒューマーはすごいんです。でも何しろ知る人ぞ知る香りなので、もう売ってなかったらごめんなさい。
そうそう、余談ですけど、香りが自分に合うかどうかを知りたいときは、お試しのときでも、これと思った香りをまとってみることをオススメします。つまり、ちょっと手などにつけて、そのまま買い物などを続けて、似合うかどうかを確かめるのです。その場で嗅いでも、よくわかんないんですよね。特に天然香料が多いと、ノート(香りが時間によって変化する)の変わり方が大きいし、つけてる人の体臭にすごく影響されるんですね。その場でいいと思っても、特に外国ブランドの香りは、あとでしつこく感じることが多いので、買う前にしばらくまとってみると、ワリと失敗しません。
そこへいくと、合成香料は、花なら、花をただそのまんまつけてるみたい。ノートもほとんど変化なし。ある意味、強靭な香り。デイリーにつけるなら、むしろいいかも、です。
ご存知でしたら、言わずもがなのマメ知識でした。