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映画のパロディ?
パロディでは無いのかもしれませんが、別の映画をもじったり、尊敬して別の映画の一部を再現したりキーワードになったりすることがあるようです。 60セカンド(車盗難映画)では、ムスタングが出てきましたが、あれはバニシング・イン・シックスティーン・セコンドに出てきた黄色のマスタングをもじっていそうです。 古くからの映画ファンにとっては意味が分かることでも、今の映画しか知らなければ見過ごしてしまいます。このようなのって、どんなのがあるでしょうか? 例えば、トイストーリー2ですが、「ザーク」=「ダークベイダー」、恐竜が車を追っかけるシーンが「ジュラシックパーク」のまねでしたよね。このような簡単なのでは無くて、もっと、いぶし銀の物って無いでしょうか?
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> 尊敬して別の映画の一部を再現したり 「オマージュ」って奴ですね。 > もっと、いぶし銀の物って無いでしょうか? 「スターウォーズ」のエピソード4が、黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」のオマージュだってのは有名な話です。
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- parole1961
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その後思い出したものがあるので追記します。 ■ジェームズ・キャメロン『タイタニック』→レオス・カラックス『ポンヌフの恋人』 『タイタニック』の中でも最も有名なシーンと言える舳先でレオナルド・ディカプリオが ケイト・ウィンスレットを後から抱えるシーンは、恐らく『ポンヌフの恋人』のラストシ ーンにおけるほぼ同じカットに対する引用だと思われます。寡聞にして真偽の程は定かで はないのですがこれを指摘する文章を読んだ記憶がありますので。ただハリウッドの有名 監督であり年齢も上のであるキャメロンが知る人ぞ知るフランス人監督のカラックスに対 してオマージュを捧げるというのもちょっと考えづらいことなので、これはパクリと言え るのかも知れません。 ■ジョン・カーペーンター『ゴースト・オブ・マーズ』→ハワード・ホークス『赤い河』 カーペンターがホークスを敬愛していることは有名で、ホークスがプロデュースした『遊 星よりの物体X』を『惑星からの物体X』としてリメイクしたことからもそのことは強く 伺えます。SFアクション作品である『ゴース・オブ・マーズ』と西部劇の『赤い河』とは 共通すべき点が全くと言って良い程なく、事実両者をつぶさに比較しても引用やオマージ ュと見なしうるシーンもないのですが、実は『ゴース・オブ・マーズ』のクライマックス における素手による戦いが『赤い河』のラストにおける素手による殴り合いに対するオマ ージュらしいのです(カーペンター本人談)。ですからこのケースはオマージュと言うより も、リスペクトと言った方がいいかもしれませんね。
- athanasius
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一目で分かればパロディですが、色々あるんでしょう。 セルジオ・レオーネの「ウェスタン」は、非常にタランティーノのキルビルと似たような手法で作られた映画です。 だからパロディか?と言えば、ちょっと違いますね。 映画オタクのダリオ・アルジェントとベルナルド・ベルトリッチと一緒に考えただけあって、ネタが見て分かるものから、分かりにくいものまで、多くの引用があるらしい。 見て分かったのは、真昼の対決ぐらいだったかなぁ。 専門家が見ると、凄く沢山あるようですが。 そんな西部劇的なものを注ぎ込んで作られた映画のタイトルが日本では 「ウェスタン」なんだから、邦題を考えた人は、シャレが分かるというべきか。
- parole1961
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「いぶし銀の物」とのことですので、ちょっと本気になって(笑)書き込みをします。 ■フランソワ・トリュフォー『大人は判ってくれない』→ジャン・ヴィゴ『新学期・操行 ゼロ』 オマージュという言葉で最初に思い浮かぶのがこれです。ジャン=ピエール・ルオー扮す るトリュフォーの生き写しである主人公が感化院に収監されパリの町中を他の生徒達と移 動する際に、一人また一人と指導教官の目をかいくぐって抜け出し、結局一人だけしか残 らないというシーンがあるのですが、これはジャン・ヴィゴの『新学期・操行ゼロ』のほ ぼ同様のシチュエーションのシーンに対する強烈なオマージュです。監督デビュー前には 新進気鋭の映画評論家であったトリュフォーは、「フランス映画の墓掘り人」との異名で 恐れられるほど当時のフランス映画界の巨匠達を一刀両断に批判していたのですが、同時 にジャン・ルノワールやジャン・ヴィゴのように正当には評価されいなかった作家達の復 権も行っていました。件のシーンは、このようなトリュフォーの映画に対する愛情が表れ ているが故にとても感動的です。 ■ジャン=リュック・ゴダール 『新ドイツ零年』→『アルファヴィル』 ヌーヴェル・ヴァーグのもう一人の雄であるゴダールも引用やオマージュの指摘に事欠か ない作家です。そもそもヌーヴェル・ヴァーグの作家達は「作られるべき映画(的独創)は 既に全て作られてしまった。自分たちが成し得るのはこれら過去の遺産への賞賛と顕揚だ けだ」との認識からスタートしましたから、引用やオマージュは彼らにとっては映画を作 ることと同義だったのです。当然のことながらゴダールの作品には明に暗に無数の引用や オマージュが見受けられますが、ここでは自身の作品による自身の作品に対するオマージ ュの例として『新ドイツ零年』の『アルファヴィル』に対するそれを上げたいと思います。 ゴダールは1965年に当時のテレビの探偵ドラマの主人公として人気があったエディ・コン スタンティーヌを主役に頂きSF映画『アルファヴィル』を制作しました。そしてその約30 年後に、記念碑的作品とも言える『新ドイツ零年』において再び、しかし今では年老いた エディ・コンスタンティーヌを再び主役に迎えるのです。両作品の概要やその関係性につ いては簡単には説明できませんのでここでは触れませんが、このオマージュには単なる昔 懐かしさや自身への言及と言った物珍しさを超えた感動的なものがあります。 ■黒沢清『回路』における椅子→小津安二郎の後期作品における椅子 小津安二郎が特に後期の作品において椅子を小道具として多用し異様とも思える執着を示 したのは有名な話ですが、小津を敬愛する(作家の一人としている)黒沢清はホラー映画 『回路』において、椅子を小津作品以上の異様さと執着を持って小道具として多用してい ます。観る人が見ればああこれは小津だなとはっきりわかるような使い方なのですが、そ の椅子の過剰なまでの画面への登場は小津への愛着に留まらず、ホラー映画にふさわしい 異形性を画面に創り上げています。 ■周防正行『変態家族 兄貴の嫁さん』→小津安二郎の後期作品 『Shall We ダンス?』の監督として有名な、現在の日本映画における一、二を争う喜劇作 家である周防正行の小津に対する敬愛も有名な話ですが、彼のデビュー作は小津へのオマ ージュに満ちた、いや本人の言葉をそのまま用いるのなら小津をパクったピンク映画でし た。周防自身安易にオマージュなどと言う言葉を使いたくないと言っている通り、この作 品はもし小津がこの作品が制作された1984年当時に生存しており、カラーのシネマスコー プサイズで映画を撮影したならどんなものを作ったのだろうと想定(想像)して作られた作 品で、どのシーンやカットがと言うのではなく、全編文字通りそのままパクったある意味 においては凄い作品です。周防正行の作品には現在においてもそこかしこに小津の影響、 いや小津の作品を確かに観たという映画的な記憶が生きていますが、しかしそれらは引用 だとかオマージュだとか言う言葉を安直には使い得ないほど自分自身のものとしてしっか りと息づいています。 ■伊丹十三『お葬式』→古今東西の多数の名作 エンターテイメント喜劇として制作された伊丹十三の監督デビュー作である『お葬式』は、 その表面的な姿とは裏腹にとある「映画理論」に基づいて作られた「引用の織物」でした。 長年の俳優経験を背景に、また勉強家である伊丹十三のインテリ体質によりこの映画は羊 頭狗肉ならぬ狗頭羊肉の骨太な作品として創り上げられたのです。もっともそうした頭で っかちな創作姿勢は「玄人筋」からは評判が悪く、「一般大衆」からはあっさり無視され たため、次第にエンターテイメントに徹するようになっていきました。 上記の通り本来オマージュという言葉は単なるパクリや引用ではなく、その作家がどのよ うな映画(作家)をどのように感じ受け取り、どのように評価しているかが伺え、その表現 が感動的であるからこそ生きるものだと思います。ですからタランティーノの『キル・ビ ル』のような引用、オマージュの手法は「お里が知れる」だけで映画としての楽しみや映 画作家としての敬意は感じません。まあ、結局は好きずきの話になってしまうのですが。
- kurupin
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こんばんは。 監督本人が公言していますが「スターウォーズ」は黒沢明作品へのオマージュです。他の回答にあるようにC3POとR2D2は「隠し砦の三悪人」の太平と又七です。エピソードIのパドメの影武者はそのまんま「影武者」の設定です。それからオビワン・ケノービがヒゲを触るシーンがありますが、あれも「用心棒」「椿三十郎」の三船敏郎の真似です。 余談ですがエピソードIVのオビワンは当初三船敏郎にオファーがあったのですが断られた為、アレック・ギネスになったという経緯があります。ちなみに「隠し砦の三悪人」のオマージュとして作られた作品は「レイダース~失われたアーク~」ですね。これもスピルバーグが公言しています。 製作者が公言しているものでは「踊る大捜査線」シリーズは押井守監督の「機動警察パトレイバーTHE MOVIE」に、「マトリックス」は「攻殻機動隊」にそれぞれ影響を受けている様です。
- o24hi
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こんばんは。 有名な所では、チャーリー・シーン主演の「ホット・ショット」がありますね。 http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/library/hotshots1.htm
- kitisan25
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「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」でいくつかありましたね。マーティが鏡の前で「タクシー・ドライバー」のデニーロのまねをするところとか、「荒野の用心棒」のイーストウッドみたいに胸に鉄板を入れてるところとか。 「60セカンド」は「バニシング・イン・60・セカンド」のリメークなので、もじったと言うより原作へのオマージュみたいなもんなんじゃないでしょうか。
- deltatry
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「スター・ウォーズ」のC3PO、R2-D2が、 「隠し砦の三悪人」の藤原釜足、千秋実を元にしたのは有名ですね。