まずHDDに録り溜めたとありますが、キャプチャですよね。どのような拡張子ですか?
avi、mpg、独自規格などが考えられますが、CM抜きなどの加工をするならまずはaviにするのがお勧めでしょう。
mpg2aviや、TMPGEncで無圧縮aviかHuffyuvのaviに変換。
そして実際のエンコードに使うソフトはaviutlかTMPGEncが定番です。
コンテナはやはりaviが一般的ですが、kmvやoggにもそれぞれ長所がありますのでお好きにどうぞ。
と、ただそう書くだけなら簡単ですが、ところがどっこいそうは問屋がおろさないのが動画圧縮の世界。
環境や使用するツールの使い方がちょっと違うだけで、全く別のものができあがります。
独学で自由自在に作成するには、まず数ヶ月~1年以上は試行錯誤と勉強&理解が必要でしょう。用語や動画の仕組みを知らないで1から学ぶ場合は、相当勉強するつもりで。
特にDivX圧縮と一言で言いますが、インタレース・プログレッシブ、コーデック・コンテナ、フレームレート・ビットレート、画面サイズ・比率などの単語の意味や違い、決め事を正しく理解していないと、意図したものとは全く別の動画が出来上がり、汚くて見ていられないでしょう。ありえない設定でつくろうとすれば当然圧縮は破綻or失敗するのです。
それとまさか考え違いはしてないと思いますが、DivXにエンコしてからDVD-Video(mpeg2)としてプレイヤーで視聴できるようにオーサリングするとは考えていませんよね?
それだとDivXのエンコは無意味どころか余計な事になってしまい、きっとあなたが意図していることとは違う結果になる行為です。
また、マシンスペックが一切書いてないので恐ろしく不安なのですが、動画圧縮に耐えうるマシンなのかどうか。
HDDの容量は十分にありますか? 普段からデフラグや再フォーマットなどで、HDDのパフォーマンスの維持に努めていますか?
仮にPen4-3GHzにメモリ1GBを積んでたとしても、圧縮は実時間の数倍(1時間番組で4~5時間とか)はかかります。PCにエンコードをさせながら寝る、仕事に行くという日常が「普通」です。2GHz以下のCPUでは更に相当の覚悟が必要で、10倍以上です。
一般的ニーズとはかけ離れたマシンスペック(数年前のワークステーションなみ)を要求する作業、それが動画圧縮なのです。
そして失敗したならば、なぜ失敗したのかをぼんやりながらも突き詰め、対策を意識しながら設定をいじり、もう一度エンコードをやり直す根性も必須ですね。どれだけの量をエンコードしたいのかわかりませんが、気合を入れましょう。
目的(PCでの視聴がメインか、TVにつないだDivX対応プレイヤーか、DVD-Rにどのくらいの量を入れたいか)を明確に持ち、自分の納得する画質とファイルサイズのバランスをとるのは本当に難しく、1日2日でできるものではありません。
漠然とツールを眺めてクリックしてれば全自動であっという間にできあがる、ということはあり得ないです。それで済むのならどんなに楽か……。
満足できる、保存するに値する動画データをつくることができるようになるまでは、ひたすら作り続けて実験実験の繰り返しです。
ツールの使い方を解説したサイトや本はさがせばいくつも見つかるでしょうが、そのサイトに書いてあった通りにしてできあがったものが、果たして自分のニーズに合ったものかは別問題です。
書かれた時期が古くて、今では使われていない情報が残ってたりするのもややこしい面です。
だからそれがあなたにとって本当に有益な情報なのか、実際に試してみなければわかりません。
そして多くの動画職人たちは、自分の手の内を全てさらけ出そうとする人はいません。
「綺麗でサイズの小さい動画の作り方を教えてください」と動画系サイトの掲示板で質問する人は必ずいますが、実際にそれに対する答えを教えてくれることは100%ありません。そういうのって職人にとって門外不出の奥義みたいなものですから。
みんな独学で試行錯誤し、自分なりの折り合いを築き上げているからです。きっかけや道筋をアドバイスすることはあっても、具体的な設定の仕方を他人に教えることはまずありません。また、教えたところで求められているニーズに合う設定なのかは全く別なので。
こういうときはこうすればこうなる、という感覚や予想は、とにかく経験を積むしかありません。それでも失敗することはあるのですから。
わたし自身、毎週何時間ぶんもの番組を圧縮し、3桁のDVD-Rを焼いていながらも、未だにきちんとわかっていないことがたくさんあります。
だからもし本気で動画圧縮の世界に足を踏み入れるならば、がんばってくださいとしか言えません。
だいぶ脅しましたが、それでもまだ「絶対に自分で自分が納得する動画をつくるんだ」という気持ちが消えていなければ、きっといい職人になれると思いますよ。
動画圧縮の技術はこれまた進化が激しく、1~2年前のセオリーがあっという間に変わったりするのがつらいところ。とにかく日々勉強あるのみです。
デジタル放送もようやくコピワンは見直すべきかも、という話が持ち上がり始めたようで、ホントに来年のことすら予想がつきません。もしかしたら3年後にはハイビジョンを普通にブルーレイで圧縮保存してるかもしれませんね。
お礼
かなり詳しい説明&参考URL多謝です。さっきもいろいろググってたとこです。