昔産婦人科の講義を聞いたとき、子宮後屈は特に問題ないように聞いていたので、この質問を読んで「?」と思いました。
さっそく教科書を引っ張ってみたところを抜粋して書きます。
1.子宮の後傾・後屈
子宮の後傾と後屈はほとんど常に合併しており、子宮後傾後屈症といわれ、別名子宮後転症とも呼んでいる。子宮位置異常といわれているものの大部分は本症で、とくに症状が認められない場合には病的と考える必要はないとの意見がある。
本症は移動性の有無により可動性と癒着性の二者を区別する。
2.症状
成熟婦人の約1/3には程度の差があるが、子宮後転症があるといわれており、これらのほとんどは症状がなく、可動性である。したがって後転症としての症状を訴える時には癒着性の場合がほとんどである。
1)疼痛:腰痛、下腹痛、性交時痛、月経困難症
2)過多月経
3)排尿痛、頻尿、便秘
3.子宮後転症と妊娠
後屈子宮に妊娠が成立するとほとんどの場合、妊娠の経過と共に自然に前屈の状態に変わるのが普通である。これを自然整復というが、癒着が高度で子宮の可動性が著しく障害されている場合には流産することがある。またこのように流産がおこらなかった場合や、自然整復されなかった場合には骨盤内臓器を強く圧迫し、いわゆる嵌頓(かんとん)症を起こす可能性がある。しかし実際にはこのようなことは極めてまれで、遭遇することはまずないと考えて良い。
4.治療
まったく自覚症状のないものは治療の対象にならない。子宮後転症の治療に関して結論的に言うならば、現在これのみに対しては積極的に行われておらず、後転症の原因があきらかな時、その原因に対して治療が行われる。
以上教科書からの抜粋ですので、詳しいことは専門家の先生に尋ねられるのがよろしいかと思います。それでも納得のいく説明がなされなかった場合、別の先生の意見を求めてみる(いわゆるセカンドオピニオン)のも一考かと思います。
補足
ありがとうございます! 少し安心しました! もう一つ質問なんですが、tikariuさんは、出血はされましたか? もしされてないのなら、その違いかなぁと思ったんですが・・・。 また、お返事をお願いします。