風水は専門では有りませんが,参考程度に読んでください。
風水とは,風と水=人が生活する環境を形成するもの=人と自然の関わりを体系化したもの=この体系を建物に応用したものと定義できると思います。即ち,人の生活する土地の最も良い自然環境を想定し,その土地に建つ最適の住宅を想定したものです。
しかし,日本中探しても,同じ環境の住宅は2戸と有りません。例え,お隣さんであっても,何らかの条件が異なっているはずです。例えば,木が一本立っているだけで風の流れは変わります。風の流れが変われば,窓の位置とか,下入り口の位置に対し異なった影響を及ぼします。
昔は,住宅を建てるとき,その地域ごとに異なった風習がありました。例えば,ある村では,床の間を東向きにしたらいけない,隣村では,玄関を南に床の間は玄関の左に・・・と,言葉だけ聞くと,これは明らかに矛盾しています。しかし,現地に行ってみると,この村と隣村に高い山があって,それぞれの村の風習を無視して家を建てると,どちらも,太陽の光が建物の中に入りにくくなり,暗い家になってしまう事が分かりました。つまり,それぞれの村の環境に合わせた風習が,伝わっており,どちらも正解であることを確認できました。この例は,私の経験した実例です。
大体,分かってもらえましたか,風水は,地域ごと,建物ごと,住人ごとに異なっているのです。その地域で,その建物で,その建物に住んでいる人毎に異なった結論を持っています。ただ,倫理とか,道徳というものに結論を求めると,大抵の人に共通の結論というものが有るのも否定できません。即ち,祖先を敬うべし,等というものです。最近は,風水とこれらの倫理と言うものが結合することで,眉唾的な結論に聞こえるようになってきました。
風水は,特定の地域,特定の建物においてのみ,科学的に証明される場合が多い。と思います。
結論,今回の「ズバリ・・」を自分の家に当てはめないこと。です。