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再放送される作品と、されない作品

アニメで、再放送される作品と、一度も再放送されない作品の違いは何ですか?※地上波の話です。

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回答No.2

テレビ放送も商売ですからね。大事なのは、テレビ放送事業者が地上波のテレビ放送で何を売っているか?なのですよ。番組ではなく……○○です。 これは、テレビ全般に言えることですが、再放送される作品には3つの傾向があります。 1つは地方で地域に当該の系列放送局が無い場合に、ネット局の代わりに遅れて再放送するという場合。その地域では再放送ではなく、初回放送となります。これは遅延ネット放送とも言います。(NHKは除く)これは、長ければ1年半~2年ぐらい遅れて放送されるケースがありますけど、たいていは1~2週遅れで他局の系列放送を流す形です。 2つ目は、テレビ局などが行ったアンケートや要望または世間の反応などを元に、権利者の提供確認が取れ、スポンサーの広告費が権利者に払う費用を十分に上回ると確認が取れた場合。だから、たいていは有名な作品で、且つスポンサーの広告にもメリットがある作品が対象となります。(NHKは除く) 3つ目は、その作品の続編または映画、メディアミックスの新しい商品や作品の販売促進に繋がる場合で、広告主側からも(の)プッシュがあった場合です。広告主が主体とは限りませんが、広告主も制作や制作された作品のグッズを扱っており、放送を望んでいることが多いです。(NHKは除く) と言う形になります。 一度も再放送されない作品は、広告側に広告効果が望めない。(だから)権利コストが高く放送局が赤字になる。版権・放映権を持つ事業者が必要性を持たない。 これらのいずれかまたは全てに当てはまる場合は、放送されません。 尚、近年はドラマにしても映画にしてもアニメーションやドキュメンタリーにしても、一部の何度も放送されている作品以外での再放送やよく知られた作品の再放送ですらも再放送が減っています。 これは、これらの作品が、CS/BSなどの有料視聴コンテンツやネットのサブスクリプションの方が利益をもたらすことそれに対して、地上波の昔から再放送していた時間帯-平日午前9~11時、午後1時~17時。土日-午後2時~16時頃。アニメーションやドラマの場合は、夏休みや冬休みの午前・午後の多くの時間帯-にテレビを見てくれる若年層や主婦層が居なくなり、高齢者が増加したことで、広告のジャンルが代わり、広告収入が減り、高齢者向けになり番組も番組自体がお店の紹介などをする広告型の情報番組に変わった事で、減ってしまいました。 要は、再放送で昔流していた時間帯に若者の視聴率が取れないのです。昔は主婦や主夫も多く、未就学児が家に居ること多かったのですけど、今は共働き時代ですから、子も親も家にいないのです。家に居るのは高齢者とペットぐらいでしょう。 だから、昼間や夕方の再放送を辞めたことで、若い人はテレビから離れていき、気が付いたらゴールデンタイムもそういう作品しか作れないほど広告収入も減り始めて、元の形態に戻せなくなってしまうどころか、手遅れな状態になったのが今の放送です。 昔は、平日の午前だと時代劇とかドラマ・ドキュメンタリー等の再放送とかやっていましたし、午後はアニメーションとトレンディードラマやメロドラマの再放送が行われていたんですけどね。 そして、アニメもドラマも一時期はCS/BSの有料放送中心に移り、今はネットのサブスクリプションや、広告付き無料動画サイトなどに移りました。そして、特別テレビと相性が良さそうなヒットコンテンツや、要望があった作品の一部でスポンサーの意向や制作側の意向とマッチしたものだけが再放送されます。 尚、同じ物が繰り返し再放送されやすいのは、1度制作委員会や権利者の許可が下りたものは、追再放送の許諾が降りやすく、スポンサー側も視聴率傾向を把握しやすいため、広告の価値を判断し易いことから、何度も再放送されるようになるのです。 金曜ロードSHOW!にスタジオジブリの作品が多い(これは繰り返される追再放送)とか、鬼滅の刃(こちらはヒット型)の再放送などはその例の一つです。 といったところでしょう。 ぶっちゃけると、それなりに売れている作品なら、地上波で再放送する理由は今やないのですよ。鬼滅の刃みたいに各放送局が突然何を思ったか(これもバンダイナムコなどが低年齢向けグッズ目当てで本気で参入したからテレビ局が格上げしたと考えられる)ヒットだと言いだして、グッズや媒体がわんさか売れ出すなら別ですけど。 深夜ドラマやアニメである程度売れている作品でも、必ずしもゴールデンやプライム、昼間などに再放送で上がってこないのは、権利者がそれを望まないか、その時間帯に金を払っている広告主がそれを望まないからです。格上げすれば放映権は高くなりますから。 逆に、最近は明らかに子ども向けでなければ、放映コストの安い深夜帯に格下げしている作品が多いのです。 子ども向け放送は、バンダイナムコ、タカラトミー、お菓子メーカー、雑貨会社が付いて1つの作品だけで最低でもCMをしている事業で全社延べ10-30億以上の年商を生み出しています。戦隊※ものやプリキュア※になるとバンダイナムコだけで30~50億円/年、多い年だと100億円/年を超えます。 即ち、これぐらいCMで稼げるなら昼間でも余裕のキラーコンテンツになる訳です。しかし、そうなるような広告が付かなければ、それを(格上げや再送)しなくても、今は売れている作品ならネットの広告付き無料動画サイトなどの方が、CM効果はあり、利益が望めますし、逆に本編だけ見たいと思っている人は、録画して広告飛ばして見てるケースも多いでしょうから……。結局、地上波で再放送するような時間帯の多くは、広告放送として値段が釣り合わず成り立たないのです。 いかがでしょうか?NHKを除けばテレビは広告(CM)が主体です。NHKすらも受信料を払っているのに、今日の番組紹介という広告をこれでもかと付けてますけど。このCMと放送の権利の価格、そしてCMと放送の相性、さらにその時間に見ている人の年齢層と番組の相性があってやっと再放送は出来ます。日本は今の状態だと、アニメは定番以外困難、ドラマも厳しいでしょう。少なくとも情報番組に慣れきった放送形態を壊さないと……。 ※蛇足-これらの単年度型は地上波再放送は殆どしていないはずです。理由はグッズ販売が単年で終わるためで、バンダイナムコなどのその当時のキャラ広告が付けられないためです。

orange0141
質問者

お礼

詳細に書いて下さったおかげで、とても参考になりました。本当にありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • chiychiy
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回答No.1

こんにちは 一概には言えませんが、製作著作がどこになっているかどうか それが一番関係していると思います。 権利が局にない場合は再放送の際に、 別途料金が発生したりします。 後は、契約上の問題もあります。

orange0141
質問者

お礼

回答ありがとうございました。