>消したデータを復元できるとしたら、メモリ容量は実際の
>スペックより多いということになるのでしょうか?
必ず復元できるわけではないのです。
ディスクの領域は、一定の大きさごとに分けて、管理されています。
ファイルを削除した後、その領域が上書き使用されていなければ、復元できる可能性があるんです。
例えば白紙のノートが、1~32ページまであったとしますね。
論文Aを第1~3ページに、論文Bを第4~6ページに書きました。
で、論文Aはどうもうまくないので、捨てることにしました。
この時、いきなり1~3ページに消しゴムをかけて真っ白にするわけではありません。
「1~3ページは再使用可能」みたいなマークをするだけなんです。
なので、「やっぱり続きを書こうかな」と思って1~3ページを見れば、以前の論文がそのまま残っているので、それを転記すれば、削除した論文が復元できたことになります。
しかしそう思う前に、第1ページに論文Cを書き始めてしまったとします。
この時はさすがに、第1ページを消去して、新しく書き込んでいます。
そうすると、もう以前の論文Aを復活させようとしても、消去されていて復元できません。
第2・第3ページに論文Aのかけらは残っていますので、部分的には復元できたりしますが。
さて、実際のHDDの管理領域というのは、サイズにもよりますが、最大「2の32乗-1個 = 4,294,967,295個」まで増やせます(NTFSの場合)。
上記のノートの例では1~32ページまでしかありませんでしたからすぐ上書きされてしまいそうですが、実際のディスクでは10個や20個使ったところで、全然使い切りません。
なので、ファイルをゴミ箱から消去したと言っても、実データはまだHDDの記録盤面上に残っている可能性が結構あります。
なので、ファイル復元をしたいときは、「削除してからなるべく早く復元作業をする」ということが重要になります。
削除してから時間がたって、どんどん使われていくと、「空き」とマークされた領域が使われてしまう確率が高くなり、復元できる可能性もどんどん減っていってしまうのです…。
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ところで、最近のパソコンはHDDでなくSSDが使われている場合があります。
SSDでは高速化のために、『「空き」とマークされた領域はあらかじめ消去しておく』という機能が有効になっていることがあります。
そうなっていたら、ゴミ箱を空にした瞬間、わりとオシマイです。
ファイル削除直後に、復元ソフトを起動しても、ほとんど取り戻せません。
私もやってしまったことがあります…。
お礼
ご回答ありがとうございました。