ルビッチ監督の映画「To be or not to be」で、「ナポレオンがブランデー、ビスマルクがニシンのピクルス、ならばヒットラーはチーズだ」というジョークがあります。
なぜヒットラーがチーズになるのか、その理由がわかりません。
この理由がわからないと、映画中の面白いシーンを十分に楽しむことができません。
ルビッチ「生きるべきか~」ヒットラーがなぜチーズ?
ルビッチ監督の「To be or not to be」で、
「ナポレオンがブランデー、ビスマルクがニシンのピクルス、
ならばヒットラーはpiece of cheeseだよ」
というジョークがありますが、なぜヒットラーがチーズになるのでしょうか?
ここがわからないと、つけひげをむしられて連行される座長の捨てぜりふ、
piece of cheese!
の面白みが味わいきれません。
39
00:04:15,067 --> 00:04:18,434
Well, he said they named a brandy
after Napoleon...
40
00:04:18,504 --> 00:04:20,438
and they made a herring out of Bismarck.
41
00:04:20,506 --> 00:04:22,940
-And Hitler's going to end up as...
-**A piece of cheese**.
~~
1172
01:23:59,180 --> 01:24:02,206
-And furthermore...
-General, may I remind you...
1173
01:24:02,283 --> 01:24:03,944
of your appointment with the Führer?
1174
01:24:04,019 --> 01:24:06,715
Yes. You'll hear from me.
1175
01:24:06,788 --> 01:24:08,187
Take him out.
1176
01:24:11,826 --> 01:24:13,418
Piece of cheese?
再掲します。
この質問について大事な部分が抜けておりましたので補足させていただきます。
座長が扮する教授とゲシュタポ大佐のやり取りの中で、先の少年のせりふが「ブランデー」をきっかけに繰り返されます。
ここから、このfunny storyとはヒットラーを憎むワルシャワ全体で流行していること、
のみならず、そのヒットラーを崇拝するゲシュタポの大佐までが、その話の面白さをみとめていることがわかります。
だとすれば、このチーズの例えとは、敵国の指導者をあざけるばかりでなく、小噺として言い得て妙な、面白みのあるオチであると推測されます。
>副官は「なあに、俺たちの仲間じゃ(臭い)チーズに過ぎない、と言っているわけです。
この「臭い」とする解釈は、確かに独裁者をくさしていますが、ひろく人口に膾炙するようなオチの面白みがなく、ゲシュタポの大佐を笑わせるような必然性がありません。
>この smell という単語は後で実際に使われます。7:06 ぐらいで監督がヒットラーに扮した俳優に、何かが欠けている、それは「臭いだ」というところです。
引用いただいた個所のsmellですが、ほんとうに「臭い」でいいのでしょうか?
つづくセリフにI can.があります。
ここのsmellは「雰囲気」ぐらいの意味ではないでしょうか?
100
00:07:03,969 --> 00:07:06,665
- I just can't smell Hitler in him.
- I can.
ヒットラーは体臭がキツかったというエピソードもないようです。
>これは単に piece of cake 「なんでもない」(下記)を以前の副官の言葉をもじって言っただけです。
副官のことばをもじったばかりでは、このシーンで引用される必然性も薄いように思います。
少年のセリフで伏線を張り、ゲシュタポ大佐とのやりとりをシメる強烈なひとことpiece of cheese!ですので、そこにルビッチの含ませたウィットを読み取ってみたいです。
935
01:09:25,173 --> 01:09:27,641
Certainly. Brandy.
936
01:09:28,076 --> 01:09:32,069
That makes me think of a very funny story
which is going all over Warsaw.
937
01:09:32,213 --> 01:09:35,671
A story about our F・rer.
Now, how does it go?
938
01:09:35,950 --> 01:09:39,545
Yes. They named a brandy after Napoleon.
939
01:09:39,621 --> 01:09:41,486
They made a herring out of Bismarck.
940
01:09:41,556 --> 01:09:44,218
And the F・rer's going to end up
as a piece of cheese.
941
01:09:48,997 --> 01:09:50,794
Don't you think it's funny?
>ここはポーランド人が書いたナチのパロディーの中で、ベニーが扮するゲシュタポ大佐ですから、パローディーの中のパロディーです。
誤解なさっておられるようです。
補足で私が引用しましたのは、01:07:40あたりからのくだりです。
ベニーが扮するのはシレツキー「教授」のほうで、
エアハルト「大佐」を演じるのはシグ・ルーマンです。
くどいですが一応再度引用します。
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Certainly. Brandy.
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01:09:28,076 --> 01:09:32,069
That makes me think of a very funny story
which is going all over Warsaw.
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A story about our F・rer.
Now, how does it go?
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Yes. They named a brandy after Napoleon.
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They made a herring out of Bismarck.
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And the F・rer's going to end up
as a piece of cheese.
941
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Don't you think it's funny?
#1です。補足です。
ご質問にはありませんが、チーズをめぐるB(ゲシュタポの審議官に扮したジャック・ベニー)とF(副官)の間に、連鎖を明らかにするやり取りがあります。
4:20 少年:And Hitler's going to end up as... でヒットラーだったら?
F:A piece of cheese (飲み物、食い物、と続いた勢いで)チーズ一切れ
( 恥垢(下記)の俗称とも掛詞になっています。)
https://eow.alc.co.jp/search?q=smegma
4:26
B:How did you know? なんで貴様にそんなことがわかるのか(と危うくボロを出しかかる)
F:It's a natural thought. それは(彼は臭いんだから)自然な思いつきです。
僕は彼のファンだったので、毎週ジャック・ベニー・ショーを見ていました。久しぶりに楽しく見ました。
1。なぜヒットラーがチーズになるのでしょうか?
ここは、Well, he said they named a brandy after Napoleon...and they made a herring out of Bismarck. And Hitler's going to end up as...まではヒットラーユーゲントの少年が言い、
A piece of cheese と、それを奪って、ゲシュタボの副官(に扮した俳優)が言う、ことにカギがあります。
少年は、英雄の名にふさわしい、何かを言おう、としますが、副官は「なあに、俺たちの仲間じゃ(臭い)チーズに過ぎない、と言っているわけです。
この smell という単語は後で実際に使われます。7:06 ぐらいで監督がヒットラーに扮した俳優に、何かが欠けている、それは「臭いだ」というところです。
2。ここがわからないと、つけひげをむしられて連行される座長の捨てぜりふpiece of cheese!の面白みが味わいきれません。
これは単に piece of cake 「なんでもない」(下記)を以前の副官の言葉をもじって言っただけです。
https://eow.alc.co.jp/search?q=piece+of+cake
3。久しぶりに懐かしい喜劇を楽しませていただきました。ありがとうございます。
質問者
お礼
「臭い」といえば、座長が妻の女優に、お前のドレスは臭い、という場面があります。
84
00:06:20,659 --> 00:06:22,286
Sweetheart, the dress stinks.
まさか大女優が悪臭のするドレスを得意げに見せびらかすこともないと思うのですが。
まだ2,3度通して観た程度ですが、セリフも凝っててとても面白いです。
おつきあいくださり、感謝いたします。
piece of cake-なんでもないもの、知りませんでした。
英語の勉強も兼ねています。
質問者
補足
この質問について大事な部分が抜けておりましたので補足させていただきます。
座長が扮する教授とゲシュタポ大佐のやり取りの中で、先の少年のせりふが「ブランデー」をきっかけに繰り返されます。
ここから、このfunny storyとはヒットラーを憎むワルシャワ全体で流行していること、
のみならず、そのヒットラーを崇拝するゲシュタポの大佐までが、その話の面白さをみとめていることがわかります。
だとすれば、このチーズの例えとは、敵国の指導者をあざけるばかりでなく、小噺として言い得て妙な、面白みのあるオチであると推測されます。
>副官は「なあに、俺たちの仲間じゃ(臭い)チーズに過ぎない、と言っているわけです。
この「臭い」とする解釈は、確かに独裁者をくさしていますが、ひろく人口に膾炙するようなオチの面白みがなく、ゲシュタポの大佐を笑わせるような必然性がありません。
>この smell という単語は後で実際に使われます。7:06 ぐらいで監督がヒットラーに扮した俳優に、何かが欠けている、それは「臭いだ」というところです。
引用いただいた個所のsmellですが、ほんとうに「臭い」でいいのでしょうか?
つづくセリフにI can.があります。
ここのsmellは「雰囲気」ぐらいの意味ではないでしょうか?
100
00:07:03,969 --> 00:07:06,665
- I just can't smell Hitler in him.
- I can.
ヒットラーは体臭がキツかったというエピソードもないようです。
>これは単に piece of cake 「なんでもない」(下記)を以前の副官の言葉をもじって言っただけです。
副官のことばをもじったばかりでは、このシーンで引用される必然性も薄いように思います。
少年のセリフで伏線を張り、ゲシュタポ大佐とのやりとりをシメる強烈なひとことpiece of cheese!ですので、そこにルビッチの含ませたウィットを読み取ってみたいです。
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01:09:25,173 --> 01:09:27,641
Certainly. Brandy.
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01:09:28,076 --> 01:09:32,069
That makes me think of a very funny story
which is going all over Warsaw.
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01:09:32,213 --> 01:09:35,671
A story about our F・rer.
Now, how does it go?
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01:09:35,950 --> 01:09:39,545
Yes. They named a brandy after Napoleon.
939
01:09:39,621 --> 01:09:41,486
They made a herring out of Bismarck.
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01:09:41,556 --> 01:09:44,218
And the F・rer's going to end up
as a piece of cheese.
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01:09:48,997 --> 01:09:50,794
Don't you think it's funny?
補足
>ご質問は正直に回答をご存じない方からのもの すみません、日本語としてよく意味がわかりません。 わたくしは終始一貫、この場面の面白さを味わいたい、という正直な気持ちで質問・補足・回答いたしております。