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デザイナーが映画を観る理由

専門学校でグラフィックデザインの勉強をしています。 そこで気になることがあって、質問しました。 デザインと映画の関係についてです。 よく著名なデザイナーさんが「若い頃は映画が大好きでたくさん観ていた」というお話をされています。 学校の先生も「在学中、たくさん映画を観てください」という方が何人かいました。 そこで質問なのですが、 デザインを志す人が映画をたくさん観るべき理由はなんだと思いますか? (もちろん、デザインを好む人はもともと映画を好きになりやすいということもあると思いますが) 私は、デザインと映画には共通点(構図や色彩など)がいっぱいあり、またストーリーやテーマなどから引き出しを増やすことができるからだと思っています。皆さんはどう思いますか? あと、そんなこともあってもっと映画に詳しくなりたいと思い、最近は映画をたくさん観るようにしています。ただボーッと観るだけでは意味ないと思い、自分なりに楽しかった所やいいと思った理由を、レビューサイトなどに書き込むようにしています。 デザイナーの方やデザインに興味のある方にお聞きしたいのですが、オススメの映画の見方はありますか?自分は意識的にこうしているーーなどあればお聞きしたいです。 どちらか片方だけでもいいので、 おひまなときにでもご意見をお聞きしたいです。

みんなの回答

  • eroero4649
  • ベストアンサー率32% (11205/34807)
回答No.4

私はその道のプロではないですが、Eテレでやっていた「テクネ 映像の教室」という番組は面白くてよく見ていました。映像表現について説明した教科書みたいな番組です。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D_%E6%98%A0%E5%83%8F%E3%81%AE%E6%95%99%E5%AE%A4 http://www.nhk.or.jp/techne/ んで結局この番組でも解説されている映像表現のほとんどは、映画から始まってるみたいなんですよね。つまり映画には映像表現の古典と定番と最新技法のすべてがだいたいどこかにあるってことなのだと思います。 特に名監督と呼ばれる監督たちの「映像の切り取り方」ってのは素晴らしいですね。個性もありますしね。やたらとカメラアングルが低かったら小津安二郎とか、やたらと画面が煙っていたらリドリー・スコットとかね。 手塚治虫以前のマンガというのは「のらくろ」みたいに概ねアングルが決まっていたんですね。それを革命的に変えたのが、手塚治虫です。コマを横長に割って、上のコマでは車を小さく描き、段々手前に大きく描く。そうすることでマンガが俄然躍動し始めたんですね。そういうことを始めたのが手塚治虫なのです。 手塚治虫はそのような手法は全て映画からヒントを得ました。当時はそれしかなかったというのもあると思いますけどね。まだテレビもなかった時代ですし。 名作といわれるモノクロの古い映画もいいですよ。特に黒澤明作品なんてね。デザイナーさんだったら「羅生門」がお勧めです。雨の表現の仕方、人物や背景などの配置、アングル。そういうのが全て計算しつくされています。あと映像の切り取り方なんて視線で見ると、北野武監督がなぜあんなに評価されるかも分かってくると思います。

maikofu
質問者

お礼

回答ありがとうございました。本当に心に残る回答でした!映画から学べることがどれだけ多いか、そしてそれを生かした作品の例をあげて下さりとても説得力がありました。ありがとうございました!

  • Postizos
  • ベストアンサー率52% (1786/3423)
回答No.3

例えば「めまい」の冒頭、屋根の上で追いつ追われつする男達。足を滑らせた主人公が屋根から落ちそうになり、やっとつかまった雨どいと主人公のアップ。ここで一転して主人公の主観的視覚から下をのぞき込んだ強いパースをつけた高さの表現へとカメラが変わる。また顔と手のシーンに戻って。屋根の上から主人公を助け上げようとする警官の顔と手。しかし失敗して警官は地面へと落ちて行く、このシーンは主人公の視覚にカメラがなっている。 こういう風にカメラの位置や設定を何通りも組み合わせてひとつのシーンを作ってあります。 これをモンタージュ技法というのですがいちいち言葉で説明しなくても観客は見えていない部分までも想像して話に引き込まれて行きます。 https://www.youtube.com/watch?v=N7sznnL0NZ0 またこのようなカット割りをあえて用いない、長回しという演劇のような技法もあります。 全体を広角でピントを合わせて何でもない風景のように撮っていて、その中のある部分を拡大して行くとそこで映画のテーマである重要なことをやっているというような撮り方もあります。 映画はこういう風にカメラで写している所、あえて写さないようにしている所などが組み合わさってひとつの表現をしています。 手塚治虫はこの手法に影響を受けてそれを漫画に生かしたらどうかと考えました。“さいとうたかを”などもその1人です。 写真も例えば全体を説明的に撮るだけではなくて、まず手のアップだとか美しい質感だとかを大きく使って「これはなんだろう」という興味で引き込んでから次のページで実はこういう物の一部だったというような表現ができます。 また一枚ものでしたら大きく使う写真と小さく使う写真の意味付けだとか、紙やページの裏と表の違いとか、そのような「政策」を考えるのもデザインの仕事です。 そのように作る側の立場で分析しながら見ることで、くだらない映画でも得る物がある場合もあります。 特に映画冒頭のタイトルシーンは非常にデザイン的で、映画全体が集約されているようなできの物があります。 007シリーズなどはくだらない映画ですがタイトルシーンはよく考えられた物があるように思います。ゴールドフィンガーのシャーリーバッシーの歌と,肉体に投影した画像とかはウームと思いました。 https://www.youtube.com/watch?v=Qt2WlDM3tEA https://www.youtube.com/watch?v=ltnH36_yKQ0 https://www.youtube.com/watch?v=O9vZJMVYHf0 https://www.youtube.com/watch?v=_K1jBbq6zRo https://www.youtube.com/watch?v=739XYgoA-x8 https://www.youtube.com/watch?v=XI9Or8rE_Dc https://www.youtube.com/watch?v=xBxjwurp_04

  • chiychiy
  • ベストアンサー率60% (18733/31187)
回答No.2

こんにちは >デザインと映画には共通点(構図や色彩など) 一般の人が見るのもここかストーリーは変わらずです。 プロの目は視点が違います。 人それぞれですが、カメラワークアングル、美術 そしてほとんどの人が気づかない照明です。 この照明による力は物凄く大きく、どの位置から当たってそう見えるのか? 自然光でも建物の中でも人の目程の高度な 色彩を描くのはとても難しいのです。 それを映画という画面で表現します。 どれも光が均一にあたっているように見えて 実は違います。 それを見極めるのは大変だと思いますけれど・・・ 美術いついてのその映画の設定によって異なりますから そういう部分をくまなく見るのも勉強になると思います。 衣装も同じですね。 自分なりの見方で構わないと思います。 その中でどれくらい深く追求していけるかではないでしょうか?

maikofu
質問者

お礼

なるほど……照明に関しては考えたことがありませんでした。一度見たことのある映画で、もう1度細かいところに注目して見てみようと思います。ありがとうございました。

  • doraneko66
  • ベストアンサー率11% (535/4742)
回答No.1

ブログならまだしもレビューサイトに書き込みは微妙かな。。。 個人の感じ方だから、素人が評価して公表するのは微妙かな。。。 映画を見るのも良いけど、映画監督のコメントを読むのが勉強になったりするかも知れません。 どんな作品を作ったかも大事ですが その経緯においてどんな経験を得てきているとか 読むと面白いと思います。 それは、今後の勉強になると思います。 どんな努力をしてどんな作品に影響や参考してきたか?などなど その人の感性や考えは、どう作られたか?が、私は興味があり勉強になるような気がします。 自分が感じた点も大事ですが、結局、芸術家ではないので面白さや凄さ、共感点などなど、勉強になると思います。 デザインをする上で何を訴えかけていくのが参考になるのか、映画監督それぞれ独特の感性があります。 デザインは見た目を見がちですが、その根元は経験や思想からくるものであり、それが元となり色々なデザインが生み出されると思います。

maikofu
質問者

お礼

確かに、すごく納得できました。形になったものだけでなく、そこに至るまでの過程や考え方を知ることも大切ということですよね。それを知ってから見ると、また全然違った視点で見ることが出来ると思いますし…… ありがとうございます。好きになった映画については、その後調べてみる、ということをしてみようと思います。

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