日本人の場合、次の要素が強く出過ぎるリゾート地は人気が長続きしないようです。
1.国内観光地のようなうらぶれた感がある・・・沖縄・グアム
2.日本人が好まないアメリカ臭さがある(英語しか通じないとか、アメリカの場末のようなうらぶれた雰囲気があるとか)・・・フィリピン・グアム
3.中華臭さがあってリラックスできない・・・多くの東南アジア系リゾート
4.治安が悪い、健康に有害・・・フィリピン、オーストラリア(紫外線が強すぎ、皮膚がんを起こす)
ハワイの場合は、
1.アメリカ合衆国のなかでも一級のリゾート地なので、うらぶれた感はなく、島全体が上質のテーマパークのよう、ちなみに日本国内でも、観光地特有のうらぶれた感を消し去ることに成功したTDRやUSJはリピーターが多い
2.合衆国の州ではあるが、歴史的に日本との関係が深く、日系人も多い
3.華僑も多く来ているだろうが、上記2.が表にでていて、さほど中華臭くない
ので、日本人にとってほどよいリゾートです。
また、リゾート地として長続きする要因としては、リピートしたくなるということが重要です。
1.オアフ、ハワイ、マウイ、カウアイと主な島だけでも四つあり、それぞれ個性をもち、ゆっくり過ごしたいところである、四つの島にそれぞれ一週間泊まりがけで、一回ずつ旅行するだけでも4回行くことになる
2.全体的に治安がよいので、ホテルに泊まっての観光ではなく、コンドミニアムで自炊といった日常的な生活をしても、やはり別天地にいる楽しさが気楽に味わえる
3.常夏と表現されるが、赤道直下ではないので、暑すぎず、日差しも豪州のように有害な紫外線が大量ということではない、大海原の中の島々なので、常に風が吹き、心地よい。雨は意外と多いが、その分、虹もかかる
4.ポリネシア系のハワイ語は言葉が子音+母音のユニットの組み合わせで、語尾が母音で終わるので、日本語と親和性があり、日本人が聞いていて楽な、それでいて、エキゾチックな発音になっている、現地の地名などを聞いていて、疲れにくいし、地名表記はローマ字読みに近い英語なので、タイ語やハングルのように読むのに難儀することはない
5.アロハシャツのルーツ(着物からつくった)でも分かるように日本からの移民が今のハワイのベースを築いてきた部分があるので、細かいところで日本人にとって心地よいものがある
ハワイには、ずっと過ごしたい、また来てみたいと日本人に思わせるポイントがたくさんあります。他のリゾートをいくつか経験すると、やっぱりハワイがよかったと思って、ハワイに回帰する人が多いのではないでしょうか。リピーター向けの専門雑誌が定期刊行されているリゾート地はハワイだけでしょう。
また、ハワイは昔から、「あこがれのハワイ航路」、アップダウンクイズの「十問正解して夢のハワイへ」などで、日本人の脳みそにすり込まれてきた蓄積があります。若い世代の人も定番のリゾート地として、一度は行っておこうと思うでしょうし、一度ハワイに行って、他のリゾート地にも行って、ハワイの良さがわかるとリピーターになります。
だから、ハワイは人気の旅行先として上位に有り続けているのでしょう。
お礼
飽きずにすごせるところなのですね