基本的にCD-Rに限らずDVD-RもBD-Rも消去は可能です。
ただし、見かけ上のものであり、古いPCや他のOSでは正常に認識できなくなることがあります。
CDのファイルシステムで互換性を重視する規格はCDFS(Compact Disc File System)となりますが、フォーマット可能なディスクはCDFSではなくUDF(Universal Disk Format)となります。このUDFはパケット単位でのデータ書き込みになりますので、CDFS(ISO9660)対応のオーディオ機器やビデオ機器では認識しなくなります。
CDFSは、一般にマスターライティング、プレマスタライティングと呼ばれる方式です。その名の通り、CDとして認識する方式であり、音楽CDやビデオCDの作成などにおいて使う方式です。この方式で使う場合、CDのフォーマットはできません。というより、フォーマットという仕組みがありません。
この方式ではリードインとリードアウトに目次と後書きを記録します。そのため、頻繁に書き換えを繰り返す用途には使えません。ただ、人に配るようなディスクの場合や、オーディオ機器で再生可能なディスクの作成はこれ以外で書き込むのは好ましくありません。
この機能はWindowsXPから標準でOSに搭載されており、Windows Media Player 7以降のソフトで、標準で音楽CD作成機能が搭載されています。
それに対して、UDFはフロッピーディスクやハードディスクのように自由にデータの読み書きを行うために開発されたものです。データの書き込みは、パケットと呼ばれる小さなデータの単位で書き込まれます。WindowsVista以降ではMt.Rによってライブ書き込みとして搭載されています。この方式ではリードインに相当する場所にUDFの識別情報を書き込みますので、フォーマットが必要です。
CDFSとは異なりデータ単位の消去も可能で、RWであれば書き換えも可能となります。ただし、CD-Rで消去したデータは、物理的な消去ではなく、最後に書き込んだ箇所にこのブロックのデータは廃棄しましたというマークを立てるものです。
そのため、それらを無視して読み取ることが出来るソフトを使うと、復元できます。
この方式はCDFSのディスクでもフォーマットして途中からUDFに変換することが可能です。
ただし、これを行うと一部の機器では一切認識できなくなることや、ディスクの読み取りに怖ろしく時間が掛かるようになる場合があります。
お礼
大変分かりやすくて詳しいご回答ありがとうございます。 とても内容の濃いお話を聞けて大変感謝致しております。 何かおかしくなったのかと思いましたが、 おっしゃるようにフォーマットしたらライブ形式になっていました。 ご回答ありがとうございました。