いまの芸能界は、アイドルや女優の専業ではなく、マルチタレントとして寿命が長いので、
同じ属性のタレントがエスカレーターで育ってこない。全体で穴のある年齢層があり、その穴埋めにアラサーまで同じキャラで重宝される。
木村拓哉が一番いい例なのですが、15歳からSMAPでデビューして、1991年くらいから今までずっと、ドラマもバラエティも歌もキムタク枠が空かない。もう四半世紀になろうとする41歳なわけです。20歳のキムタク役も30歳のキムタク役もキムタク本人がやってしまう。
篠原ともえ枠をベッキーが後釜を確保し、きゃりーぱみゅぱみゅに席を譲るかと思いきや、ベッキーはベッキー。
キャラがダブるから、きゃりーはCMや歌がヒットしてもドラマやバラエティーに進出できない。そんなベッキーが今年30歳。
きゃりーがベッキーの枠を継いだ時にきゃりーはもうアラサーです。で、アラフォーまで同じ10代キャラでやっちゃう。
昔は、アイドルが下火なってから、結婚で話題になって、離婚で話題になって、ヌードで話題になって、スキャンダルで自殺未遂して、銀幕復帰で味のある熟女女優くらいにキャラが変化したもので、その休業期間中に他の人が代行することで伸びていくというサイクルがあったのです。