デジカメを購入しようとする動機がいまひとつ説明不足なので、回答者も少々とまどっているように思えます。
質問者様のデジカメ購入の動機が写真で「何かを人に伝えたい(表現したい)」というところにあれば、迷わず一眼レフカメラと35mmから50mmの単焦点レンズで始めると良いと思います。
一眼レフなど大きなカメラを最初に購入する際に、入門機と安価なズームレンズ(暗い=開放F値が大きい)からとのアドバイスをよく耳にしますが、これでは写真の面白さ、奥深さに気付くことも無くやめてしまう可能性が高いように思えます。だから私は、オートによる便利機能の無いミドルクラス以上のボディと明るい単焦点レンズからはじめることを勧めます。
コンパクトデジカメや、暗いズームレンズを付けた一眼と明るい単焦点レンズを付けたカメラとの差は、表現の幅の広さです。
よく、ピントが薄く、背景のボケた写真をプロっぽい写真などと言っている初心者の方々が居られますが、このような写真こそ、開放F値の小さい(F2.8以下)明るいレンズと大きな撮像素子(今で言うとAPS-Cサイズ18mm×24mm以上)を持つカメラのなせる業で、撮像素子が小さく、広角(4mm)とかのコンパクトカメラでは撮影不可能な表現なんです。また、レンズを絞る(f値を大きくする)ことで、パンフォーカスの写真を撮影することも出来ます。ただ、パンフォーカスでとる場合、シャッター速度も絞りに伴って遅くなるので、ISO感度を上げるか、三脚を使用するなどブレ防止対策が必要になります。
逆にコンパクトカメラは、先の欠点が長所に変わり、隅々までピントの合ったパンフォーカスの写真を得意とします。でもこれしか撮れません。小さい被写体をマクロで撮影した場合は、ある程度のボケも得られますが、対象が人や花の大きさになるともうボケてくれません。背景の騒がしい写真になってしまいます。なので、メモのように記録すること、記念写真の撮影には向いています。
一眼の方が絵がきれいとかどうとか素人発想で、考えなくて良いと思います。どのようなカメラでも通常の用途(A4や四つ切位までのプリント)には、それなりの絵を造ってくれます。違いは、先に述べたような「表現の幅」です。一眼レフだと、レンズ交換が出来ます。レンズを変えると、この表現の幅は、無限に広がっていきます。(お金もかかりますが・・・)
ただ、カメラもただの道具です。使い手の知識があってこそ、その表現の幅の広さをつかえるか否かが決まってきます。ただ、もともとポテンシャルの無い道具では、その表現に気付くことすらままなりません。ですから、カメラを持つ動機が、「人に何かを伝えたい」というところにあるのであれば、撮像素子の大きいカメラと明るい単焦点レンズで始めると良いと思います。
「何かを表現したいなんて滅相も無い!!」 というのであれば、携帯電話、スマートフォンのカメラ機能で十分だと思います。