ファイルシステムはOSの仕様と、密接な関わりがあるので
OSが違えば、同じファイルシステムが使えないことはめずらしくありません。
また、WindowsのNTFS、MacOSXのHFS,HFS+はどちらもクローズドソースであり
お互いに、純正のドライバーを供給する関係にありません。
ですから、厳密なところで、Windows以外のOSで
NTFSを使うとしたら、その信頼性は高いとは言えません。
(FAT32はより原始的で単純なために、問題は起きにくいと考えられています)
NTFSは、1980年代にIBMと共同開発したOS/2のHPFSドライバーから数えれば24年間
長らく、FATに代わる新世代のファイルシステムとして、実績を積み上げてきました。
しかし、Microsoft以外が実装したNTFSのドライバーは
その実績と、まったく関係がありません。
実用上の問題が無いとしても、万全の信頼性を得られるものではありません。
Windowsで膨大なユーザーがNTFSを使い続けてきたのに比べれば
MacOSXでNTFSを使うのは、両方を使う人のさらに一部、ごくごく一部です。
未だ、誰も体験していない、かつ深刻な不具合を
自分が発見することになるかもしれません。
FreeBSDやLinuxで使われるntfs-3gはMacOSXでも利用されますが
これに伴うツールとして、ntfsfixというダーティフラグを立てるツールが用意されています。
これは「おかしいかもしれないからディスクチェックしておいてね」という
NTFSのパーティションに残された付箋紙のようなものです。
Windowsは、起動時にこのディスクからダーティビットを検出したら
自動CHKDSKが起動し、整合性を検査するようになっています。
(本来は電源強制断などが行われた際の安全措置)
ntfs-3gはその動作を保証しませんし、その他のNTFSドライバーも
それによってデータの破壊が生じても、それを補償する契約は無いはずです。
ですから、異なるOSでの共用であれば、NAS製品を利用したり
大容量を安価で利用するためには、ファイルサーバーを建てるほうがいいかもしれません。