20歳ということなので、この際、アイドルビジネスの基本をご説明します。
アイドルの場合、「15歳から25歳位までの約10年間でどれくらい稼げるか」プロダクションはまず、これを考えます。
アイドルは、インディーズのバンドなどが売れるパターン(口コミやローカル営業などのたたき上げ方式)とは違い、1にも2にもプロモーションが必要で、優れた楽曲製作に掛かる費用はもとより、TV、雑誌、キャンペーン、商品とのタイアップなど売込みには多額の費用が掛かります。
うまく売れた場合でも、この費用を回収し、さらに利益を出すには売れている期間をできる限り長く伸ばすことが重要なのです。つまりプロダクションとしては、スタートの年齢が低ければ低いほど、リスクが減るわけです。
オーディションで貴方の年齢の人を選ぶ場合、審査するプロダクションの社員は会社に対し、利益の出る期間が短くてもそれを上回る可能性がその人にあることを説明し、承諾を得なければならないのです。
20歳からでも大化けする可能性があると判断されればオーディションを通る可能性はあります。
アイドルの場合、通常、25,6歳になるといわゆる卒業年齢となり女優やタレントに針路変更せざるを得なくなります。
しかし逆に考えれば、現在、デビュー前で、それくらいの年齢に近くなって来ている人なら、そちらの道にあらかじめターゲットを絞り、勉強をする方がデビューの近道でもあります。
例えば剛力 彩芽は21歳ですが、女優から歌手へという流れでそれを実現しています。
夢を追い求めるのは良いことですが、ショービジネスの仕組みを理解せずに、単純にアイドルになりたいと考えていては夢の実現は難しいかもしれません。
一度、ぐっと引いてみて、どのような作戦で行くか。これを考えてみてはいかがでしょうか。