一例ですが
EHQ (Extra High Quality)・・・2:1~4:1 圧縮
HQ または FINE・・・5:1~7:1 圧縮
Standard または Basic・・・8:1~13:1 圧縮
Economy・・・14:1~25:1 圧縮
画像 Size L・・・1200 万画素 (4000×3000 画素)
画像 Size M・・・300 万画素 (2000×1500 画素)
画像 Size S・・・75 万画素 (1000×750 画素)
Digi'Came' 写真 Data は JPEG 圧縮と呼ばれる圧縮法が用いられており (動画では MPEG4 などが用いられます)、かつて地上波 Analog TV 放送時代は 720×480 画素 (正方格子換算では 640×480 画素の約 30 万画素) の画像 Size であれば 6:1 JPEG 圧縮を行なっても画質が劣化したことに気付く人は殆んどいないことから、放送局の送り出し用 Master Tape である Digital β Tape は JPEG (MPEG-1) 6:1 圧縮を行なっていました。・・・民生用の DV (Digital Video) などもこの方式でした。
画像 Size (或いは解像度) が大きくなればもっと圧縮比を大きくしても Dighital 圧縮に伴う画質劣化には更に気付きにくくなることから、上記の「画像 Size S (75 万画素)」で「Standard または Basic の 8:1~13:1 圧縮」を選択しても画質劣化を起こしているとは気付かないだろうと思います。・・・ちなみに Computer の Display は 1024×768 画素~1600×1200 画素ぐらいですから上記「画像 Size M (300 万画素)」では画面には収まりきらず、無理やり縮めて (圧縮して) 表示することによる画質劣化が生じますので、Computer Display では部分的に 1:1 表示して (拡大表示して) 粗を探すなんてことでもしない限りは画質劣化を判別することはできません。
画質 Mode は FINE、Size は S・・・75 万画素 5:1~7:1 圧縮
と
画質 Mode は BASIC、Size は L・・・1200 万画素 8:1~13:1 圧縮
では上記の例では「画質は 4 段階評価の 3、Size は 3 段階評価の 1 ですので、総合評価は 3×1=3」というものと「画質は 4 段階評価の 1、Size は 3 段階評価の 3 ですので、総合評価は 1×3=3」との比較であり、結果は同じということになります。
では何処が違うかと言えば「被写体の状況に応じて使い分けるもの」と言えます。
例えば、風景を撮る場合は細かい木々の葉が解像度の低いギザギザになってしまう「画像 Size S」では目に煩い画像になりますので圧縮比は BASIC にしても「画像 Size L」の方が美しく写るでしょうし、Portrait のように比較的 Simple な被写体を対象とする場合は高い解像度を呈する「画像 Size L」にする必要はあまりないのに対して高圧縮による肌理の潰れは回避したいところですので「画像 Size S」で「FINE や EHQ」のような Mode を選ぶべきでしょう。
昔、Internet への画像 Upload が Full Color の JPEG ではなく 216 色に制限される GIF が標準であった頃、女性 Nude 写真を独自の Color Palette に組み直すことによって 216 色でも髪の毛や肌目の Gradation に違和感を覚えないほど極めて高い解像度の Data に仕上げることができたものの、同じ手法で風景を 216 色に割り当てた時は Contrast が高過ぎる、ギラついた画像になって苦労した想い出があります。
300 万画素よりも 1200 万画素の方が高画質であるという決まりはありません・・・A3 Size に印刷しても殆んどの人は 300 万画素と 1200 万画素の違いが判らない筈で、Computer Display は 20inch 以上の大型 Display であっても 200 万画素 (1920×1080 画素でやっと 207 万画素) もなかったりするのですから、Display で鑑賞する分には 200 万画素以下でも充分と言えます。
JPEG 圧縮も、例えば下図のような圧縮による劣化が判り易い Two Tone で行った実験では JPEG 劣化がどんなものかを理解できるでしょうが、対象とする被写体の様子如何で「劣化している」と感じる度合いが大きく変わるものですので「どんな被写体にはどんな Mode を選ぶか」という Sense が撮影者側に求められるものです。
圧縮比がの大小と画面 Size の大小とで画質を云々できるほど単純化できるものではありません。
まあ、それ以前に「露出補正」や「White Balance」を使いこなす技術を身に付けることの方が大切でしょうから、Memory Card 容量はケチらずに、全て「EHQ L」で撮っておくべきであり、BLOG に Upload する前に Size を BLOG Page の幅に合わせて適切な大きさに縮め (必要な部分を Trimming すると共に Contrast 或いは Sharpness なども調整し)、それから被写体の様子に合わせて劣化を感じさせない容量にまで圧縮しましょう(^_^;)。
こうした Size 変更、Trimming、Contrast/Sharpness 調整、任意の JPEG 圧縮率で保存する Software は Freeware で幾らでもあります (Mac OSX では Preview Software に標準装備されています) ので、Digi'Came' の段階で制限をかけるよりも PC (Personal Computer) 上で加工してから BLOG に Upload した方が綺麗な画像を Upload できますよ。
素敵な Camera Life を(^_^)/
お礼
画像サイズと画質モード(圧縮率)について明解に説明していただきありがとうございます。 解説を読み進むと、画像サイズを小さく、圧縮率を低く、する方が綺麗に見える、と言っているようでしたが、それ程単純なことではなく被写体によってその逆が良いとのこと。 今までは、撮影時にフォーマットを4:3か3:2か16:9か、縦か横か、どこに露出を合わせるか、色味をどうするか、位しか考えませんでしたが、ファイルサイズを小さくすることを考えた時にまた一つ設定する項目が増えました。 フイルムカメラの場合は、どのフイルムを使うか、どのカメラを使うか、で大体の色調調子が決まりましたが、デジタルカメラの場合はコマごとに決めることが多すぎて悲鳴が出そうです。 今度カメラを選ぶ時には、画像サイズと画質モードを設定しやすいことも考慮しなくてはと思いました。 有意義な解説を詳しくしていただきありがとうございました。