以前、空気清浄機の設計をしていました。ワンルーム程度の部屋で空気清浄機を運転したとき、その風量にもよりますが、2m3/min程度以上だと次のことが言えます。
(1)タバコの煙は通常上に上がります。
(2)タバコの煙は、粒子の成分と臭いの成分があります。
(3)空気清浄機で取ることができるのは、粒子の成分で、臭いについては、最初はとれますが、寿命が短いです。
(4)肝心の置く場所についてですが、ワンルームの容積程度だと、空気清浄機を運転しだしたと同時に、部屋のタバコの粒子成分はどの場所でも均一になります。
そのため、置き場所を変えて実験しても、ほとんど減衰のグラフは変わりません。
減衰の仕方は、化石の炭素などの考え方によく使われる半減期という考え方を用います。
10分で、濃度が半分になったとすると、もう10分たてば、0にはならずに、濃度は最初の1/4に。もう10分経過すると、1/8になります。
ちなみに、濃度(汚れ具合、タバコの粒子成分)の時間的な変化について、空気清浄機の風量、効率等を加味して、微分方程式をたてて、解けば、半減期の式が得られます。
性能は、当たり前ですが、その風量と効率を掛けたものが、性能となります。
効率が悪くても、風量が多ければ、性能がいいですし、風量が多くても、フィルターの効率が悪ければ、性能は悪くなります。
基本的には、置く場所は、噴出した風が、サーキュレーターの様に、室内を攪拌してくれそうな位置に置くのがいいと思います。タバコの煙をそのまま、吸い込んでほとんど外に出さないという考え方はあり、業務用の机に組み込まれたものがありますが、一般家庭用では考えにくいです。
HEPAフィルターであれば、どのメーカーのでもほとんど、差はないと思います。騒音、振動、デザイン、臭いと取れ具合は、差があると思います。
参考まで。