電子回路の設計や、品質管理などもしてます。
以前は修理もやって居ましたけどね。
乾かせば使えるようになるというのは、単なる希望でしかなく、動いたという人は居ても、2年など使い続けられたなんて言う人の書き込みって、出てこないんですよ。
精密電子部品の乗っている、プリント基板と言う物が、結構吸湿性が高く、そこが水分を吸い込むと簡単に抜けないんです。
工場では、120℃などで、3~8時間など加熱して水分を抜くくらいです。
完成している基盤をや基盤に乗っている部品はそんな高温には耐えられませんので、部品が劣化してしまいます。
ですので、その様な乾燥は出来ません。
(まぁ、この方法も水に浸けた物を乾燥するのではなく、倉庫などで保管してある物を使用する場合の条件ですので、濡らしたならこれ以上の条件で乾かさなければなりません。)
水にぬれたって、ショートさせずに、乾かせば動くのは当たり前なんです。
でも、上に書いた基盤が曲者で、こいつが吸い込んだ水分はそんな簡単に抜けません。
徐々に徐々に水分を出し続けます。
なぜこれが悪いのかと言うと、プリント基板の上には、銅箔で電線が作られており、表面はある程度印刷でカバーされて居ますが、水分がやってくる内側からの防護はありません。
また、部品の電極と接続する所には何も防護がありません。
水分が金属のある所にあれば、さびが発生します。
この錆が発生すると、酸化物が出来て、それが銅箔のパターンや部品の端子をさびさせ、さびで出来た堆積物が隣の端子などに接触してショートを引き起こします。
これが出来るのには時間がかかります。
数週間から年単位で進行していきます。
ショートすればその瞬間で壊れ、それ以降はもう動かなくなりますし、事前に症状なども出ません。
その辺をよく考えられて、どうするかお考えになられて下さい。
壊れ時は一瞬です。
最悪はいくらお金を払ってもデータの復旧なども出来なくなる可能性もあります。
その辺のリスクを考えながら使うかどうかは、あなた次第です。