体力増進や健康管理目的のためにフィットネスクラブに通う人間が、その効果の助けにならないエスカレーターを果たして必要とするものか?…といった疑問から生まれたご質問でしょうか。
「必要」であっていいのでは…と、私は思います。
私は、体力増進・健康管理のために、月何千円かを自己投資しています。
たとえば、コンビニで揚げ物を買うときは、脂肪をエネルギーに変える効果が高いとされる飲料を併せて買います。
それなら、初めから、スポーツをすれば体力増進は確実でしょうし、揚げ物自体を食べなければ、ヘルシー効果は期待できるでしょう。
しかし、私は厳密に言えば、「これを飲んでおけば、身体にいいはず」という安心材料のため、好きな食べものを好きなように味わえる一時的な快楽を満喫するために、自己投資しているのです。
フィットネスクラブへ通う人たちの中にも、ただ、体力をつけたい、痩せたい、健康診断の数値を改善させたい…といった執念にガツガツするばかりではなく、「専用の設備を使って努力をしている自分」への満足感や達成感、「これで、トレーニング後のビールが美味しく飲める」という安心感や解放感を味わうために、自己投資をしたい部分って、どこかにあるのでは…と思います。
「トレーニングを無駄にしないために、エスカレーターを避けて階段を利用しなくては!」と、意気込むほどのハングリー精神や合理主義を持った人は、最初から、わざわざ対価を支払ってスポーツジムに通う真似はしないように思います。
だって、そこまで通う時間を自宅付近のウォーキングやランニングなどの時間のために有効活用する方が、手っ取り早いはずですもん。
行きのエスカレーターは「これから始まるトレーニングのために、体力を温存」。
帰りのエスカレーターは「頑張った自分へのご褒美」。
これでいいのではないでしょうか。
日常生活の工夫で事足りる目的のために、特別な時間や空間を確保できるって、本来、贅沢なことなのですから。
お礼
>意気込むほどのハングリー精神や合理主義を持った人は、最初から、わざわざ対価を支払ってスポーツジムに通う真似はしない なるほど、このあたりですね! ストイックな方向ではなく、まずは行くことで達成感という暗示にかける感じでしょうか・・・ それだったら、行きも帰りもエスカレータの存在意義はありそうです。 トレーニング後のビールですが、まるで「ビールをおいしく飲むためのトレーニング」という気がしますね。 回答を頂き、ありがとうございました。